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第二十四話 ページ27

私達は山の中へ入っていった。

辺りは暗くよく見えない。

一期も夜は苦手なようで足元がおぼつかない様子だった。

それに比べ宗三はどんどんと奥へ進んでいく。

「宗三、ちょっと、まって!」

そう言うと急に宗三が止まった。

本当に何も見えないためそのまま宗三の背中に顔をぶつけた。

いつもなら怒ってくるけど宗三は黙ったままどこかを見つめていた。

一「宗三殿?」

宗「少し静かにしていてください!」

そう言われて私も一期も口を閉じる。

聞こえるのは葉と葉がこすれる音とかすかに聞こえる川の音だけ。

宗「こっちです!急いで!」

宗三の後をなんとかついて走った。

着いた場所はさっきの場所と違い木が少ない。

というか、雑に切られている。

宗「この近くのはずですが·····」

またもや宗三が耳をすませると同時に私達も口を閉じた。

?「い·····に·····たす·····て·····」

どこからか、か細い声が聞こえてきた。

すると今度は一期が凄いスピードで動き始めた。

暗くて見えないはずなのに必死に何かを探している。

近くから物音がして振り返ると、石の下から手が出ていた。

A「ギャーっ!一期、宗三!ここになんかいる!!」

一「下がっててください!」

宗三と力を合わせて石を持ち上げる一期。

その下にいたのは、秋田藤四郎だった。

私はボロボロで血だらけになった秋田を抱き上げた。

秋「いち·····にい·····あるじ·····さ、ま」

一「無理に喋らなくていいから。お前は休んでいなさい。」

秋田は素直に言うことを聞いて、私の胸で眠った。

A「一期、宗三一緒に戻りましょ。もうこんなに暗いし」

そう提案すると宗三も一期も首を縦にふってくれなかった。

一「主殿、私達はもう少し探索します。
しかし私は暗い場所が苦手ですので誰か助けを呼んでくれると助かりますが」

A「分かりました。じゃあ、助っ人が来たらすぐに帰ってきてくださいね。
宗三は無理をしないように」


私は完全に寝てしまっている秋田を連れて山から離れた。

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こだぬき(プロフ) - はじめまして!楽しく読ませて頂きました!これから主人公さんがどんな風に刀剣の皆様と関わっていくのか楽しみです!また遊びに来させて頂きます!(*^^*) (2019年4月14日 19時) (レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
氷くん(プロフ) - 面白いです!先が気になりますね〜、更新頑張ってください!!作者さんのポジティブさ好きです(笑) (2019年4月8日 15時) (レス) id: 2d2e894556 (このIDを非表示/違反報告)
琴丸ダイコン - 感想などを頂けると嬉しいです。 (2019年4月8日 13時) (レス) id: d6c283313e (このIDを非表示/違反報告)
琴丸ダイコン - 国語苦手なくせに小説書いてるから日本語やばいですね。本当に申し訳ないです!(全国の刀剣乱舞のファンの方) (2019年4月8日 13時) (レス) id: d6c283313e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琴丸ダイコン | 作成日時:2019年4月8日 7時

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