第二話 ページ2
九人家族のお客さんは一瞬のうちに団子を食べた。
一本だけ団子が残っていたがどうするのだろうか。
｢この一本は、ずお兄とばみ兄に食べてもらおうぜ！｣
子供達は、誰が家に持って帰るかで争いだした。
最初はただ口で論争をしていたのだが、
そのうち誰かが団子を奪い、それをまた奪い返す。
兄弟が喧嘩をとめる声も聞こえなくなるくらい白熱したところで、
兄が痺れを切らして声を張った瞬間…！
「お前たち！やめないか！あっ！」
兄の驚いた声と共に、子供たちの手から団子が飛び、
ベチョリと床へ落ちてしまった。
今にも泣きそうな子供達とそれを慰めようとする兄。
流石にこれは見て見ぬふりはできまいと、
私は祖父へ事情を話し、新しい団子をお客さんの方へ持っていった。
A「お兄さん、こちら新しいお団子です。どうぞ｣
幼児のように目を丸くした兄が、
申し訳ないと言いたげな表情で、ありがとうございます。と深く頭を下げて言った。
子供達も安心したのか、みんな笑顔に戻っていた。
色白の今にも消えてしまいそうな儚い男の子と
まるでお人形のような瞳をした女の子が私の元に来て
花がパッ咲くように笑いながらお礼を言った。
九人家族の客が店を出たあと、私はふと思ったことがあった。
もしかして親が居ないんじゃないかな。
家にもまだ二人弟がいるみたいだったし。
そういう子を見ると何だか心配になってしまう。
また来てくれないかな···
そんな事を考えながら、閉め作業に入った。
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こだぬき(プロフ) - はじめまして！楽しく読ませて頂きました！これから主人公さんがどんな風に刀剣の皆様と関わっていくのか楽しみです！また遊びに来させて頂きます！(*^^*) (2019年4月14日 19時) (
レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
氷くん(プロフ) - 面白いです！先が気になりますね〜、更新頑張ってください！！作者さんのポジティブさ好きです(笑) (2019年4月8日 15時) (レス) id: 2d2e894556 (このIDを非表示/違反報告)
琴丸ダイコン - 感想などを頂けると嬉しいです。 (2019年4月8日 13時) (レス) id: d6c283313e (このIDを非表示/違反報告)
琴丸ダイコン - 国語苦手なくせに小説書いてるから日本語やばいですね。本当に申し訳ないです！（全国の刀剣乱舞のファンの方） (2019年4月8日 13時) (レス) id: d6c283313e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴丸ダイコン | 作成日時：2019年4月8日 7時
