紅い月/ジョルノ ページ10
いきなりだが、最近私の彼氏がおかしい。
何がおかしいと思うのか私も分からないけど、どうもそわそわと落ち着きが無いのだ。
その様子は、まるで何か怖いものが来る、と怯えているような、そんな感じだ。
終いには、今日の夜は絶対僕に近づかないで下さい。と言ってすぐ部屋に籠ってしまった。
これは明らかにおかしい。
少し心配になり、忠告を無視して彼の部屋へと押し入った。
彼は何かに惹かれるが如く、窓辺に突っ立っていた。
何処かぼおっとしてる彼は月の光を浴びて、それはもう絵画のような美しさだった。
だがしかし、彼は私の気配を感じてか、バッと振り向いた。
｢A…なんで来た？入っちゃ駄目と言ったでしょう？｣
そう言う彼は何故かわなわなと震えていた。
『ジョルノ、私は貴方が心配よ。
今日はろくに食事も取ってないし、話もそこまでしないなんて…。
どこか具合が悪いの？大丈夫？』
私は彼に近づく。
すると彼は私から距離を取るように後ろへ下がった。
が、彼の背中は窓に当たり、逃げられなくなった。
私はその好機を逃すまいと彼の目の前へと行く。
『ねえ、ほんとにどうしたの？
私に出来ることがあるなら協力するから言って。お願い。』
そこまで言うと、ジョルノの目付きが変わった。
｢…A、僕はAに秘密にしてることがあります。
それは、僕が年に一度、吸血鬼になることです。そう、今日みたいな紅い月の日だけ。｣
何も言えなかった。そんなファンタジーなことを彼が言うと思わなかったのだ。
｢だから、A。貴方協力するって言いましたよね？
なら、少し失礼しても、良いです、よね。｣
そう言うと彼の犬歯は鋭く尖り、所謂吸血鬼の歯になった。
さっき抑えてたのは吸血衝動、か。
彼が近づいてくる一瞬、彼と目が合った。
その瞳は、申し訳無いと思っていつつも、高揚しているのか熱が籠っていた。
だけどそれ以上に、
紅い月と彼のエメラルドグリーンの瞳が対照的で。
『(＿＿ああ、なんて綺麗なんだろうか。)』
首筋に痛みが走る中、私は鮮やかに光を放つその不気味な紅い月を憎々しげに睨みつけた。
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(名前)りょう(プロフ) - 文才がありすぎて…。読んでいて全く飽きませんでした！！貴方の作品に出会えて良かったです！ (2022年2月5日 21時) (
レス) @page35 id: c6fb347f3c (このIDを非表示/違反報告)
和乃佳 - ほんっと申し訳ないんですが、どうか、どうか、夜露の話を書いていただけないでしょうか( ；∀；)もうほんっと図々しいしくてすんませんが、、、マジで夜露の夢小説がなくて飢えてるんです、、、 (2020年4月3日 16時) (レス) id: b2b337d8a8 (このIDを非表示/違反報告)
和乃佳 - 本当にありがとうございます！！リクエスト採用してもらったの初めてなんです( ；∀；)朝霧さんにお願いして大正解でした♪これからも頑張ってください！応援してます(σ≧▽≦)σ (2019年12月26日 11時) (レス) id: b2b337d8a8 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - 和乃佳さん» アッ遅れました申し訳ない！！今からごり押しで書きますね…！ (2019年12月22日 2時) (レス) id: e3843c3709 (このIDを非表示/違反報告)
和乃佳 - リクエストいいですか？七部の刺客たちで誕生日会をお願いします！12月18日は誕生日なんです！Ｏ(≧∇≦)Ｏどうかよろしくお願いします( ；∀；) (2019年12月15日 17時) (レス) id: b2b337d8a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝霧 | 作成日時：2018年12月28日 20時
