幸せの喫茶店 ページ3
町外れの少し寂れた小さな喫茶店に入る。
チリン、とドアベルがなり、客が来たことを知らせる。
「いらっしゃいませ!」
いつもの笑顔で迎えてくれる彼女はいつもの席に案内してくれる。
「ご注文はコーヒーでよろしいでしょうか?」
馴染みのこの店は好みを分かっている。もちろん、ここで働いている彼女も例外ではない。
「うん」
美味しいのよろしくね、と言うととびきりの笑顔で返事をする。
「少々お待ちくださいませ」
失礼します、と言って下がろうとする彼女を引き留めて今日は大事な話がある、と伝える。
「終わったらちょっとだけ話さない?」
彼女は不思議そうな顔をしながらも頷いた。
***
「お待たせ」
ごめんね、と言って向かいに座る彼女に気にしなくて良いと答える。
「大事な話って?」
早速切り出してくる彼女の頬は心なしか、いつもよりも赤い気がする。
「あの、さ」
さっきからバクバクと煩い心臓を押さえつけるように胸に手を当ててゆっくりと深呼吸をする。
「ずっと前から好きでした」
彼女の目を見て、ハッキリと言う。
「付き合ってください」
町外れの小さな喫茶店。幸せの喫茶店。
そこは若い夫婦二人が経営していると言う。
─幸せの喫茶店─END
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八重(プロフ) - カシオペアさん» ありがとうございます!!まさかこっちまで読んで頂けるとは……その上コメントまで……本当に感謝します(*/□\*)上手なんて、恐縮です……(でも嬉しい)頑張ります!ありがとうございます!本当に!!! (2017年7月3日 21時) (レス) id: e19e44ac0b (このIDを非表示/違反報告)
カシオペア - ヒロアカの方を読んだので、こちらものぞいてみましたが本当に文を書くのが上手なんですね。一つ一つが短くて読みやすいです。更新、頑張ってください! (2017年7月3日 20時) (レス) id: 972c361b83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八重 | 作成日時:2017年4月24日 2時