ツンデレ ページ8
「好きだよ」
そう言うと彼女は一瞬、驚いた顔をした。
だがすぐに不機嫌そうな顔になる。
「はあ?」
何を急に、とでも言いたそうな顔だ。
「病院行ってきたほうが良いんじゃない」
そう言って髪を耳にかける。
その意味を、知っている。
「病院て…酷くない?」
照れたのを勘付かれないようににそっぽを向いた。
「…照れてんの?」
その言葉にそんなことない、と言い返そうとして彼女を見る。
瞬間、固まった。
「……照れてんの?」
眉間にシワを寄せて怒ったふりをする彼女は耳まで真っ赤で。
「うるさい」
つられて自分も赤くなる。
「自分で言っといて赤くなるなっ」
べし、と鞄で横腹を叩かれる。
「いて」
そんな彼女の行動さえ愛しくて頬が緩むのが分かった。
先々と行く彼女の横について歩く。
「ニヤニヤすんな、きもちわるい」
「これが世に言うツンデレかと思って」
そう言うと更に皺を寄せてツンデレじゃない、と言う。
「可愛い」
「バカヤロウ」
ああ神様、こんなに可愛い生き物を産み出してくれてありがとう。
─ツンデレ─END
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八重(プロフ) - カシオペアさん» ありがとうございます!!まさかこっちまで読んで頂けるとは……その上コメントまで……本当に感謝します(*/□\*)上手なんて、恐縮です……(でも嬉しい)頑張ります!ありがとうございます!本当に!!! (2017年7月3日 21時) (レス) id: e19e44ac0b (このIDを非表示/違反報告)
カシオペア - ヒロアカの方を読んだので、こちらものぞいてみましたが本当に文を書くのが上手なんですね。一つ一つが短くて読みやすいです。更新、頑張ってください! (2017年7月3日 20時) (レス) id: 972c361b83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八重 | 作成日時:2017年4月24日 2時