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JN「はぁぁ、疲れた…もう喋れない…」
「ふふ、インタビューお疲れ様でした」
翌日、早起きが苦手なジミナには苦労したけど、無事4社のインタビューを終えた。
あっという間にお昼休憩となり、事務所の食堂で13時過ぎの少し遅めの昼食を取る私たち。
JH「やっぱりあの時こう答えた方がよかったかな?」
JM「ヒョン、僕たちよくやりましたよ」
JN「そうだよ〜!なかなか面白くなってると思うなぁ」
JK「ジンヒョン、それ自分で言うことじゃないでしょ笑」
SG「少しは静かに食べられないのか…」
RM「場所変えますか?」
SG「…いや、いい」
仲良さそうに話す彼らをみていると、私がそばで彼らを支えていることが本当に不思議に思えてくる。
生まれてから日本にいて、韓国語もなにもしらない私がこの国に逃げてきて、たまたまテヒョンアに拾ってもらって、今ではマネージャーをしてるなんてあの頃の私には考えつくはずがない結論。
それに、昨晩きづいたことがもうひとつ。
TH「A?どこみてるの?」
「え?あっごめん、ボーッとしてた笑」
ボーッと一点を見つめて考え事をしていた私の顔を覗き込みながら笑う、隣に座るテヒョンア。
私は、彼が好きだと言うこと。
昨晩テヒョンアと恋愛話をしたとき、テヒョンアの元カノとか経験とか、何故かすごく聞きたくない気がして、いや、聞きたくなくて。
まって、って腕を掴まれた時も、掴まれた腕にありえないくらい熱が溜まっていることに、テヒョンアが自分の部屋に戻った後で気づいた。
きっと、叶わない恋だけど…
TH「そうだ、今日はもう午後仕事入ってないよね?」
「うん。ジミナとホソクさんとジョングクくんはダンスの練習があるけど、他の皆さんは何もないよ」
TH「夜ご飯、たまには外で食べようか」
「いいね!みんなに聞いてみよう!」
TH「いや!そうじゃなくて、」
「ん?」
少なくとも、私が宿舎に住み着くようになってから夜ご飯を外で食べてくることはなかったし、いい提案だと思ったけど、何かが違ったようでテヒョンアに止められる。
TH「ほら、その、…二人で」
「…え?」
遠慮気味にそういったテヒョンアの言葉に、耳に熱が溜まるのを感じる。
ふ、ふたり、?
なにその、期待しちゃうお誘いは。
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作者名:ヒナ | 作成日時:2021年9月3日 1時