芸能人に拾われた【TH】 (ページ13)

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you side

身支度をしている途中、仕事中のはずのテヒョンイから電話がかかってきた。

「もしもし？」

TH《A、やっぱり行っちゃダメ》

「ふふ、どうして？」

TH《なんか、もう二度と会えない気がする》

声をきくだけで、今テヒョンイがどれだけ落ち込んでるのか分かった。

きっとメンバーのみなさんと言い合いになったんだろう。

テヒョンイの性格上、私を止めようと真っ先に言い出すはずだし、それに対してきっとユンギさんは、目を瞑れって言ったんだろうし。

「今夜何食べたい？」

TH《っ…A、》

「もう〜、どうしてそんなに落ち込んでるの？元々出て行く予定だったし、少しそれが早まっただけじゃん」

TH《早まりすぎだよ…》

「テヒョンアが大好きなキンパ作ろっか」

TH《…A、》

「何入れたい？やっぱお肉は欠かせないよね」

TH《…A！！》

話を逸らそうとしても、何度も何度も名前を呼ばれる。

「…夜ご飯、作ってるからね」

TH《…》

「テヒョンア」

TH《…なに？》

「お兄ちゃんと仲直りするんだよ？」

TH《…分かってる、》

「それと…ジョングクの曲作り、これからはテヒョンアが手伝ってあげて？」

TH《…A…？》

＂元気でね＂

そう言って電話を切った。

まだテヒョンアが何か言ってた気がするけど。笑

きっと今夜、みなさんの顔を見てみなさんと食事をしてしまうと、出て行きたくなくなってしまうと思った。

だから、手料理は作って置いて、みなさんが帰る前に出ることにした。

ごめんねテヒョンア。

私、テヒョンアの気持ち気付いてたよ。

分からないふりしてごめんね。

バイバイ。

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