･ ページ9
・
「……好きなんです。
大好きなんです。」
「……おう」
小さく声をだして泣くA
そんな姿をこの目で見ても
かける言葉が見つからない
「……っ。
し、SUGAさん……」
「……。」
この情けない胸の中に優しく包みこんだ
頼りない腕で支える小さな背中
少しでも強く抱きしめたら
壊れてしまいそうな、
そんな体でAは戦っているのに。
思わず唇を噛む
歪んだ顔をAに見せることはできない
「……な、なにやってるんですか？
離してくださいよ」
「笑うな」
「…へ」
「俺の前でかっこつけんな。しばくぞ」
「……SUGAさん？」
俺は不器用な男だ。
女心も分からない
馬鹿な男だ。
「お前のこと一番思ってる奴はいる。
…俺が保証する」
「……っ」
鼻をすする音が聞こえる
かすれてしまったすすり声が聞こえる
「…だから泣くな。
…そいつの…ためにも」
大きくなるAの声
もし「恋」が理屈で解決できたらどうなるだろう
俺はAを好きになる理由も分かって
それで嫌いになる理由を探すだろうか
……いや。むりなんだろうな
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
To I(プロフ) - すみません人違いでしたm(。≧Д≦。)m (2018年1月19日 20時) (
レス) id: 05ca02e9f6 (このIDを非表示/違反報告)
To I(プロフ) - 紅絹ウユウです!もしかしてあの有名な、かつ天才的なゆうさんですか？(*´ω｀*) (2018年1月19日 19時) (レス) id: 05ca02e9f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう | 作成日時：2017年12月12日 8時
