【沖田総悟】ホントこいつ気に入らない！

第三十八話 ページ40

『それじゃ、有難くお金いただきますね〜』と近藤さんから1000円札を受け取ろうとした瞬間近くでドォォオオンッと爆発音がした。




｢なに！？｣

『うわっ、なんの音！？』

｢トシ、行くぞ｣

｢おう｣

『ちょっと、この状況で一人にしないでよ！！』





ーーーーーーーー...





土方とゴリラの後ろを追いかけていると、広がる光景はたくさんのロボットが真選組の隊士達とやり合う姿。


あれって…源外さんのロボットたちだよね
なんでこんなに暴れて…




そこでふと、高杉の言葉を思い出した。


｢祭り楽しみにしとけ｣


……もしかして




ガキンッ！！！


大きな金属音で我に戻ったが、考えていてぼーっとしてしまってて、ロボットが私に攻撃しようとしていたことに気づかなかった。
そのロボットを土方が切り、助けてくれた。






｢ぼーっとすんな！！やられるぞ！！｣

『わ、わかってる！！』






珍しく鞘から取り出した刀はとても綺麗で使うのがもったいないと思ってしまう。
が、そんなことも言ってられない。



スパンッー…







『おおお！！さすがの切れ味！！最高ー！』







久しぶりの刀に興奮してそこらじゅうにいるロボットをスパスパ切り倒していく。

あ、なんだか楽しくなってきたぞ。



気持ちよく切り倒していると背中の方からガキンッとよろしくない音。






｢あ"あ"あ"あ"ァァァァ！！！名刀こてっちゃんがァァァァア｣







近藤さんの刀の先がポッキリ折れてしまっていた。






｢うううううう嘘ォォォ！！え、嘘ォォォ！！！？｣

｢うっせぇな！！！言ってる場合か！！｣

｢え、だってトシ……嘘ォォォ！！！まだローン残ってるのに……嘘ォォオオオ！！！｣

『え、刀って折れるかもしれないの！？傷ついてほしくないよ！？……うわー、切る気失せたわぁ…土方さーん、私のこと守ってー』

｢お前は自分でなんとかしろォォォ｣

『市民の安全守りなさいよ！！！』

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