【沖田総悟】ホントこいつ気に入らない！

第二十五話 ページ26

『土方ぁぁあ聞いてたならわかるでしょう！？私の苦労をさぁぁああ……蚊の一件、私達結構貢献したじゃない。それに免じてクーラー1台寄越してほんとお願い』

｢なんでだよ。お前らの詐欺まがいな行動を見逃してやってんだからありがたく思え｣

『そんなぁ…………チッ』







拝み屋とか変なことしやがったせいで……
こんちくしょう






｢俺の仕事やりまさァ。とりあえず土方殺るところから始めるか｣

｢なんでだァ！！！お前の仕事は別にあるだろうが！！！｣

『そんなことでいいの？……土方、動かないでちょうだい』





横に置いていた刀を手に取り鞘に刺しているまま狙いを定める。






｢落ち着け万事屋娘。とりあえずこれ、な？服だ｣

『あぁ、どうも。って、なんなの万事屋娘って。私にはちゃんと颯希っていう名前があるんですけど』

｢颯希な。悪かった名前で呼ぶから刀はしまえ｣

『ぶー』






刀を鞘に納めるとまたぐだーっと寝転んだ。
ほんとココ快適すぎる。






｢土方さん、そういや廊下に誰のか知りやせんけど扇風機置いてありやせんでした？邪魔だとか言ってたやつ｣

｢あー…そうだな。颯希扇風機でもよけりゃ持ってけ｣

『え、いいんですか！？やったー！！！最高ですありがとうございます！！』






わーい！これはもう自分の部屋に置こう！

そういうことで別の隊士がダンボールを持ってきてくれた。それは新品の扇風機だった。







『ありがとうございますホント』

｢お前にずっとここにいられちゃあ迷惑なだけでィ｣

｢お前のじゃねぇだろ｣

『いやぁ、それにしても新品なのにいいんですか』

｢いいんだよ。俺はしまえとちゃんと言った｣

『なら遠慮なく……』






よっこいせとダンボールを持ち上げると正門のへ向かった。







『それじゃあお邪魔しましたー！』

｢もう来んな｣






いや、私の方こそ来たくないのでこちらにくることはありません。安心しろ沖田コノヤロー。

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