第二十一話 ページ22
『それにしても……』
ここ(屯所)広すぎるでしょ!!
お父さんたちと分かれてから、ひとりは心細すぎるので神楽たちを探すことにしたんだけど…
迷いに迷って再び元の場所に戻ってきてしまった。
『……あ』
この部屋もしかして……
襖の隙間から中を覗くとたくさんの魘されながら眠っている隊士たちがいた。
ここで待ってたら誰か戻ってきてくれるかな。
「ぐぅ……赤い、女がっ……」
『うんうん。怖いよねぇ。あれに襲われたらそれはもうものすごいトラウマだよね分かる分かる…………ってれあれ』
これは……
もしかして
ーーーーーーーーー...
襲われた隊士たちの共通の特徴から、幽霊の正体を大体予想づけたところで私は鼻歌を歌いながら蚊取り線香を手にみんなを探していた。
「うがぉぁぁぁぁあ!!スンマセンスンマセン!!!」
『新八の声だ』
声のする方へ駆けつけると新八、神楽、沖田が物置の中にに隠れていた。
『新八〜探したよ……ってぶはははっ!!!なに沖田!土下座!?マジうけるんですけどはははははっ』
新八を挟んで神楽と沖田はおでこに大きなたんこぶをつけ、土下座した形で気絶していた。
「颯希ちゃん!無事だったんだね、よかった!」
『良かったってテメェ、私ほって逃げたくせによく言えたわね。両端二人みたくするわよ』
「それにしてもなんでいきなり消えたんだろ…」
『多分……これのおかげじゃないかな』
足元に転がっていた蚊取り線香を指さした。
「蚊取り線香?……まさか」
『そー。多分あの女は幽霊なんかじゃないあれは……』
ーーーーーーーーー…
次の日の朝。
赤い着物の女、蚊の天人だったわけなのだけど天人を木に吊り下げそれを囲むようにして事情聴取にとりかかっていた。
不倫されていた相手と子供が出来てしまい、そのためにエネルギーが欲しくて血をたくさん得られる場所を探していたところ真選組が絶好の場所だったとのこと。
『お父さんー、そろそろ帰……あれ?』
私が襖を開け声をかけると先程までいたはずのお父さんたちがいない。
『あ』
縁側の下に潜り込んでいるお父さんと土方。
『なにしてるの』
「「ムー大陸の入口が……」」
『さー、みんな帰るよー!!』
「ちょっと待てェェ!!」
あー。恥ずかしい恥ずかしい。
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雪だるま - 銀ちゃんの娘...!!.+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.ちなみに母親は誰なんですか? (2018年10月5日 22時) (レス) id: 9c5c3e2020 (このIDを非表示/違反報告)
さつきち(プロフ) - みみさん» わぁぁぁああ!!!本当ですね!! 前半消えてていそいでつくりなおしたんですけど載せてたんですね良かったです〜お知らせありがとうございます!! (2017年1月20日 18時) (レス) id: faee2cb2ed (このIDを非表示/違反報告)
みみ - 30話と40話、同じ話ではないでしょうか…? (2017年1月20日 18時) (レス) id: 3460ff137f (このIDを非表示/違反報告)
さつきち(プロフ) - まめみかんさん» 最近時間が無くてあまり書けずにいますが時間があれば書きたいとは思います!ありがとうございます! (2016年12月28日 14時) (レス) id: faee2cb2ed (このIDを非表示/違反報告)
まめみかん(プロフ) - 面白いですっ!トプ画がすっごくお上手で羨ましいです〜♪他のイラストも描いて欲しいです!! (2016年7月9日 12時) (レス) id: 38d08b875a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さつきち | 作成日時:2015年12月28日 22時