第十三話 ページ14
『…………』
「…………」
「…………」
夏に入り始めたある日。
あたしと神楽、そしてお父さんの3人で怪談テレビを見ていた。
あたしの横に何気にぴったりとひっついているお父さん。
……暑い
『お父さん、暑い。怖いなら先寝なよ』
「はぁ!?こ、怖いわけねーだろ。どうせこんなの作り話なんだよ」
『ふーん』
《あれは今日みたいに蚊がたくさん飛んでる暑い夜だったねぇ
俺友達と一緒に花火やってるうちにいつの間にか真っ暗になっちゃって
いけね母ちゃんにぶっ飛ばされるてんで帰ることになったわけ
それでね散らかった花火片付けてふっと、寺子屋の方見たの
そしたらさぁもう真夜中だよ
寺子屋の窓から赤い着物の女がこっちを見てんの
俺もギョッとしてでも気になったんで恐る恐る聞いてみたの
こんな時間に何やってんだって
そしたらさぁその女ニヤッて笑ってさぁ「うぎゃァァァアアア!!!!!!!」
『「ぎゃァァアアア!!!」』
お父さんの悲鳴に驚き、あたしたちも悲鳴を上げた。
耳元で叫ぶなや、くそ親父。
「銀ちゃんうるせぇ!!!」
『怖いなら先寝りゃあいいじゃん!!なぜ頑なにここにいる!?』
「こここここここ怖かねぇよ?まだ眠くないだけだし!!今日は少し冷え込むなぁと思っただけだしぃ?」
「銀ちゃん怖いアルか?」
「怖くねぇっつってんだろ糞ガキ!!お前みたいなガキこそさっさと寝ろ!!!」
『……なんかアイス食べたくなってきたなー。神楽、アイス買いに行こうよー』
「え」
「おぉう!!アイス!食べる食べる!!バーゲンダッシュ買うネ」
「え。今からコンビニ行くの」
『そんな高いものは買いません。大袋のキャンディでいいでしょ。それかカリカリ君』
「おい、今の時間はマズイって」
『カリカリ君マズくないよ?ねぇ』
「カリカリ君の梨がいいアル!」
「もう寝ろって。な?」
『お、神楽ー。お目が高いねぇ…私も梨好きー』
「よ、よーし。わかった。みんなで!みんなで行こう!俺はいちごミルク味な!」
『……一人でいるのが怖いなら怖いって言えばいいのに』
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雪だるま - 銀ちゃんの娘...!!.+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.ちなみに母親は誰なんですか? (2018年10月5日 22時) (レス) id: 9c5c3e2020 (このIDを非表示/違反報告)
さつきち(プロフ) - みみさん» わぁぁぁああ!!!本当ですね!! 前半消えてていそいでつくりなおしたんですけど載せてたんですね良かったです〜お知らせありがとうございます!! (2017年1月20日 18時) (レス) id: faee2cb2ed (このIDを非表示/違反報告)
みみ - 30話と40話、同じ話ではないでしょうか…? (2017年1月20日 18時) (レス) id: 3460ff137f (このIDを非表示/違反報告)
さつきち(プロフ) - まめみかんさん» 最近時間が無くてあまり書けずにいますが時間があれば書きたいとは思います!ありがとうございます! (2016年12月28日 14時) (レス) id: faee2cb2ed (このIDを非表示/違反報告)
まめみかん(プロフ) - 面白いですっ!トプ画がすっごくお上手で羨ましいです〜♪他のイラストも描いて欲しいです!! (2016年7月9日 12時) (レス) id: 38d08b875a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さつきち | 作成日時:2015年12月28日 22時