第三十八話 ページ39
昼寝をしていると結羽に起こされた。
何やら篠波が俺に用事があるとか…。
結「夜鷹くんに作って欲しいお菓子があるんですって〜!まあ、それは建前で夜鷹くんに会いたいんですけどね〜」
ニコニコとしながら平然と言う結羽。
でもこれって本人にバレたら怒られるよね?
夜「そう…なんだ…」
俺は良く分からないので適当に返事をした。
結「ねぇーねぇー。夜鷹くんから見てお嬢様ってどう思います?」
俺の様子をうかがうように尋ねてくる。
夜「どうって…?」
良く分からないの聞き返すと
結「なんでも良いんだよ〜!怖いとか、起こりっぽいとか、なんでもあるじゃないですか〜」
なんでも有るのに短所しか結羽があげてないのは突っ込まない方がいいのだろうか?
結「ほら、何かあるでしょう?」
早く早くと急かすような目でこちらを見て来る結羽。
夜「…目が水色で…綺麗…。あと、髪もフワフワで…可愛いんじゃない?」
可愛いと言うのは正直良く分からなかったが、他の生徒達が言っていたのでそうだと思う。
結「おぉー!」
夜「……なにが「おぉー!」な訳?」
意味が分からずに聞き返すと
結「さっきのお嬢様の前で言ってくださいよ〜。お嬢様絶対に喜びますから」
夜「喜ぶ…のか…?なら、言ってみるけど…」
俺はすっかり結羽に騙されてしまったのだった。
_____________
生徒会長室に着くと…
寐「やっと来たわね」
結「じゃあ、俺はチョコとお茶の用意をしますね〜」
じゃあ宜しくと言う目で見られた。
夜「あのさ…寐莠って、水色の目が綺麗だし髪もフワフワで可愛い…な…」
結羽に言われた通りの台詞を俺は言う。
寐「はぁ…!?な、な、な、なに言って…」
夜「って、言えって結羽に言われたけど…。嬉しかったか篠波?」
そう言うと篠波は顔を真っ赤にして結羽の所へ向かった。
その後、キッチンの方から結羽の悲鳴が聞こえたのは気のせいにしておこう。
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作者名:シア@卯月 雛菊余接 | 作成日時:2014年3月21日 22時