【東卍】生まれ変わった“私”の救出劇［２］

５８話 ページ23

武道side




＿不思議な人




その言葉がぴったり当てはまるそんな人。


エマちゃんの友達で、ヒナの友達でもあるそんな人。




初めて会ったのは祭りの日。



黒い髪に黒い瞳、白い睫毛がよく映えていて……


何故、エマちゃんとヒナの着物選びをしたのかが一目見て分かる和風な雰囲気。


不良に関わりのありそうな人でもなく、純粋に二人の友達なんだと思った。



でもそれ以来、会っていなかった。





再び会ったのは、不良達が騒ぎだす夜。


着物を来て、鈴の飾りがついた鍵らしき物を持ったまま、立ち止まっていた。


小さくて、聞き取れなかったが、悲しい雰囲気を纏っていた。


声をかけると一変、先程の雰囲気を感じさせない程に、普通の雰囲気になった。


しかし、顔はいつ見ても同じで無表情。


目も真っ黒で、少し怖い。




だから、君が




『もし、自分が誰かを何かから助けたとする――』


『――その人"達"から逃げることってどう思う？』




と言ってきたことは少しビックリした。




一瞬、俺と似ていると思ってしまった。




＿＿逃げる



俺もそうだった。

タイムリープする前も、逃げてばっかの人生だった。

だから、言ったんだ。




武道 ｢チャンスは一回なので、リベンジは何度も出来ませんし｣




君がどんな人物なのかは、未来に行っても調べる事は無いかもしれない。


ただ、一つ思うのは後悔する前に行動するのが大切だということ。





君はタイムリーパーじゃないから、一度きりのこの時間で行動しないと。










.



でも、リンちゃんも白狐と同じで、壁を伝って移動する事は流石にビックリした。



白狐は、本当に何者なのか……



直人に調べて貰っても、情報が無い。


強いて言うなら、警察に認知されていたらしい。



“不良界を更生させる”



それが本人的には仕事だと感じていたらしい。






『俺は不良じゃないんだよ』






それを聞いたとき、この言葉は、この事だったんだと知ったんだ。




ｰｰｰ


お知らせします。



新作を作りました。




この作品を作るにあたって、どちらをメインに作ろうか迷った作品です。




あくまでも、サブなのでこちらよりも更新が早く無いです。




【東/卍】血の繋がりは家族の証?【梵天】



宜しければ見に行ってみてください。

梵天をメインに、原作とは違ってオリジナルストーリーで進めていきます。

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