番外編 カエデ ページ38
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私は転生者で孤児だった。
私は転生者で今世の記憶がなかった。
私は拾ってもらった。
個性的な趣味をしていたが心の優しい人。
その人はとても頭のキレる人。
その人は偉い人になった。
社長とかよりももっと偉い人に。
部下からは──と呼ばれていた。
私は捨てられると思っていた。
あの人に子供など必要ないと思っていた。
でも、あの人は私をきちんと育ててくれた。
あの人の部下だった人に、和服の着方や作法、勉学
あの人には、此処での生き方を教えてもらった。
そして私が十二を越したとき、初めて"仕事"を貰った。
「君には、──ちゃんの保育係として働いて貰うよ」
お人形のような可愛いらしい娘の保育係に任命された。
その仕事は、其処ではとても名誉のある仕事だった。
私は転生者だった。
成人もして、事務作業の職に就いて、精神年齢もわりとある。
保育係は私にとって、天職とも呼べる仕事だった。
『あれは私にとって、切っても切っても切り離せない大切な思い出』
カエデの花言葉
「美しい変化」「大切な思い出」「遠慮」
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作者名:シザンサス x他1人 | 作成日時:2020年7月26日 18時