高校生のテンションが高いのは、全国共通か？ ページ43
............
...
彼は討伐を宣言した途端、動き出した。
近くにいたゴブリンを足で絡め、足だけでゴブリンを押さえ付けていた。
何故そうしているかは、分からない。
だが、ゴブリンは動こうとしない。
否
動けないのである。
ゴブリンは、彼に両手両足の関節をとられている。しかも、足だけで。
「コレが武術だ。『
ｶﾁｬﾝｯ
「よし、終わり。」
ﾄﾞﾊﾟﾝｯ
ﾄﾞﾊﾟﾝｯ
ｼｭﾙｯ
「帰るぞ。」
「え？」
「へ？」
なんて言った？
すると、ゴブリン達が、
「プギャー！！」
「シャシャシャシャァァァ！！」
っと、彼が捕縛していたゴブリンを食べ始めたのだ。
「なっ！」
「おーら、邪魔だ。」
ﾄﾞﾝｯ
っと蹴られると、俺は────。
外に、出ていた。
その後も、次々と外に出てきた。
ドタッドタッっと、被害にあった、あいそうになった人達も外に出されていた。
魔法の力ではなく、人力で、無理矢理外に出されていた。
だが、誰にも傷が残っていなかった。
致命傷だった、俺達もだ。
そして、
ｷﾞｭﾙﾝｯ!
っと、何かが飛んできた。
それは、
ｹﾞﾁｬｧ
「ゴブリンロード...」
階級がＣのベテランでも手こずるあのゴブリンロードの頭が、ネジ切れて飛んできた。
ベチャベチャベチャ
っと、洞窟から何かが出てきた。
「くっさ！やっぱ、最後にしてよかったわ。うん。数が多い癖に弱いしなぁ。」
雰囲気を変えた彼が現れた。
そして、洞窟に手をかざし、
「アバよ。」
ジュドォォォォン！！
無詠唱の魔法で焼き払ったのであった。
──────
「実験は成功だ。」
何の実験かって？
フッフッフ、それは、ゴブリンに打った薬品だよ。
『食欲を爆発的に誘発させるフェロモン』と、『接触感染式の、劇的に身体を腐敗させる毒』だよ。
勿論、人に害は無い。
後者はあるけど、っと言うか、酸に近い。
依頼は達成したし、実験は成功したし、被検体(ユキナ)は手に入ったし、万々歳だ。
『全ての依頼を達成せよ。☆☆★★★』
〜ミッションコンプリート〜
──────
「ほら、報酬だ。着いてこい。後、上着返せ。俺を返り血タンクトップだけの変態にするつもりか？」
「....」ポカーンっ
「...」
バチィ──ン！！
「痛ｯ──！！」
「おら、行くぞ！」
「なんでブツんですか！！」
「っせぇ！テメェがボーッとしてんのが悪いんだろうが！」
問いかけって面白いね→←クラスで浮いてる人に絡まない方が普通は良い
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作者名：ノウス | 作成日時：2019年6月1日 23時
