うらたぬきの妹です。現在、炎上しております（白目）

炎上19 ページ21

あれから、坂田さんとお兄ちゃんの討論が始まり、言わずもがなお兄ちゃんの圧倒的勝利だった為、私は自分の部屋に行った。

実際お兄ちゃんが私が傷つかないために言ってくれていることは何となく感知していたし、拒否する理由もなかったので、部屋でゆっくりしていた。

スマホを触っている時、ふと思った。

・・・私の事をよく思っていない人って、何人くらいいるんだろうか。

まぁまず間違いなくお兄ちゃんのファンの人、そしてcrewの人は怒っている事だろう。大好きな推しが貶されている、と思っている人もいるかもしれない。

大炎上して、様々な罵詈雑言が書かれているかもしれない。

そう思うと少し怖くて、やっぱり止めようかとも思ったけれど、現実から目を背けるのは何だか情けなくて、結局Twitterを開いた。

すると、まぁ驚く程の誹謗中傷が私に向けられていた。

それはまぁ、引くほどに。

『キモい』『うざ』『うらたさんに謝れ。土下座しろ』『著名人の名前使って有名になろうとしてるとか。性格悪すぎ』などなど。

匿名だから、皆が叩いているから、という理由で、1人の人を大勢で罵り、蔑む。ネットの怖くて、悪いところだ。

勿論こんなに沢山自分向けに悪口を書き込まれていて、傷つかないはずがなく、既に私のガラスのハートはもうバッキバキになった。ヒビが入ったとか言うレベルじゃない。砕け散ったよもう。

「・・・辛いなぁ」

そう思うと同時に、改めてお兄ちゃんの人気っぷりを感じた。

しかし、私が完全に病まなかったのは、誹謗中傷だけじゃなかったと言う事だ。

中には、物凄く少数だが、私の事を「好きだ」と言ってくれている人もいた。

『歌声好き』『名前とか言う程関係なくね？』『歌うま』と言う人がいてくれた。

その人達のおかげで少しだけ、前を向けた気がする。

「・・・応援してくれてる人も、いるんだな」

そう思うと、少し嬉しくて。でも、同時に悲しくて。

二つの思いがごちゃ混ぜになって、つい涙が出てきた。

「・・・私、ほんと弱いなぁ」

どれだけ願っても、涙は止まらなかった。


その日は晴天で、星が綺麗だった。

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