うらたぬきの妹です。現在、炎上しております（白目）

炎上16※ ページ18

お兄ちゃんがそこまで言い終わると、彼がやっと口を開いた。

「・・・確かに、そうですね。お兄さんの事を気にせず、彼女のことだけを気にするべきだったかもしれません」

「彼女とは、付き合ったままの方がいいかも、ですね」

「・・・けれど」

「一度言ってしまった事は、取り返しがつかないと思っています。僕は、お兄さんの気持ちに、Aさんの気持ちに、一つも気づく事が出来なかった。そんなの、彼氏失格でしょう」

「そんな奴がこれからもAさんと付き合う事は、僕が許さない。だから」

「・・・僕はもう2度と、此処には来ません」

それだけ言って、彼氏は立ち上がり、「失礼しました」と言って帰って行った。

残った私達の間には、少し気まずい空気が流れていた。

暫く経った後、お兄ちゃんが口を開いた。

「・・・悪かった。ちょっと、悪戯が分かりにくかったかもしれねぇ」

「・・・ううん、別に良いよ。好きだったけど、もう忘れる」

「まぁ今日の事はちょっと、反省してほしいけど」

私がそう言って口角を上げると、お兄ちゃんも「・・・ん」と言って笑った。









・・・あの時は、彼氏が悪いかも、とか思ってたけど。

・・・うん。間違いなくお兄ちゃんのせいだわ()

幾らなんでもやり過ぎでしょ。馬鹿じゃないの？？？

・・・最後怒ってくれたのは、ちょっと格好良かったかもだけど。

まぁ許してはないけどね？？？？？？？？

そんな事を思い出して、懐かしいなぁと余韻に浸っていると、お兄ちゃんからの「聞いてるか？？？？」と言う言葉で現実に呼び戻された。

「いつ、誰と、ちゅーしたわけ？？？？？？？？？」

・・・ああ、そう言えばそんな話してたな、忘れてたわ

てか面倒くさいなこの人、彼女か？？？？ほんで相変わらずちゅーって可愛いな。

「・・・まぁ見栄張ってキス、とは言ったけど、事故チュー、かな」

「？事故チューってなんや？」

「坂田さんピュアですね可愛いです」

｢まってうらたさんに殺されそうやしあんま軽率にそんな事言わんとってもらっていい？？？？？」

「それフラグですよ」

｢すぁーかーたーくぅぅぅぅぅぅん？？？？？？？」

「フラグぅぅぅぅぅぅぅぅ！！！！！まって顔が般若すぎるまじで怖いこの兄貴！！！！！！」

・・・うん、右手にナイフが見えるわ(幻覚)

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