猫が12匹side神代 ページ13
｢まぁ、司くんはそう言う人だしね。感謝も謝罪も、面と向かって伝えられる人だ。特に期待はしていなかったよ｣
｢すまん類、俺が素直なばかりに……ん？お前今、俺の事貶さなかったか？｣
ううん、僕はどうすればいいんだろうねぇ……いや、お礼を言うべきなのは当然なのだけれど。ていうか司くんが煩いね。
｢まぁ、僕も僕なりに頑張ってみるよ。ありがとうね、司くん｣
｢あまり俺がいた意味を感じなかったが……頑張るんだぞ、類｣
一旦この話は終わりにして、別の話をしよう。
そう思って、口を開いたその時。
｢あれ？つーちゃんだ！おーい、つーちゃん！！｣
遠くから、愛おしいあの人の声が聞こえた。
……つーちゃんって、なんの事だろう。お友達がいたのかな。
｢おお、A！偶然だな！！｣
｢………………………………え？？？？？？｣
急いで横を見ると、ニコニコの笑顔でAさんに手を振っている司くんがいた。
え、ちょ、ま、え？？？？？ど、どういう事かな？？？？
｢つ、つつつつつ司くん？？？？？？｣
｢む、どうした類……って、お前どうした、汗すごいぞ！？｣
｢汗とか今はどうでもいいんだよ、それよりも司くん、君はAさんと知り合いなのかい？？？？｣
｢ああ、知り合いというか、幼馴染だな！｣
｢お、おさな、幼馴染……！？｣
司くんから発せられた衝撃の言葉に、僕は暫く放心状態になった。
幼馴染……？という事は、僕と寧々のような関係ということ……？？つまりそれって、お互いの家を行き来したりするような仲という事だよね……？？？？
……え？それって実質結婚しているようなものじゃないかい……？？？？？？
｢つーちゃん、久しぶり！元気にしてた？……っと、神代くんと一緒だったんだね｣
僕のことは認識されていなかった……！？！？ああ、心が折れる音がしたよ……ボキッと……。
｢……やぁ、Aさん｣
｢え、神代くんどうしたのその汗｣
｢あー、これはその……｣
言葉を探していると、額に布が当てられた。目の前には、Aさんの顔。
｢……僕もう死んでもいい｣
｢早まるな類、待て落ち着け｣
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音蘭 - こんな作品があるなんてびっくりしました!凄く面白かったです! (12月4日 23時) (
レス) id: 05d9330194 (このIDを非表示/違反報告)
れーと - この作品最高です。大好きです。神作品をありがとうございます！！！！！！！ (10月11日 23時) (レス) @page15 id: f8da97e70e (このIDを非表示/違反報告)
しずるちゃ(プロフ) - この作品が大好きです (5月24日 22時) (レス) @page13 id: ceaee015ba (このIDを非表示/違反報告)
赤坂(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！ (5月21日 18時) (レス) id: a636d9e24d (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 更新ありがとうございますっ！！！ (2023年4月22日 18時) (レス) @page13 id: cdedb7c8a1 (このIDを非表示/違反報告)
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