マネージャー嫉妬させた奴が勝ちな【ブルーロック】

嫉妬させたい4 ページ5

4日目:國神 錬介の挑戦










｢嫉妬？｣









｢そ。潔と蜂楽がやってたから俺もしてみたんだけどさ、結構ムズいんだよね｣









｢國神もしてみなよ｣と千切に言われて、なんとなく参加してみたものの。









案が思いつかねぇどころか、肝心のAさんが見当たらねぇし。









そもそも、俺あんまり嫉妬とか分かんねぇし。









｢どうすっかな・・・｣









｢あ、國神くん｣









タイミングがいいのか悪いのか、Aさんと出会った。









・・・ヤベェ、何も思いつかねぇ。









｢Aさん、お疲れ様です。洗濯ですか？｣









｢うん、定期的に回さないと間に合わないので｣









｢まぁ、めちゃめちゃ人いますもんね・・・｣









減ったとはいえ、それでも凄い人の数だ。よくこの人1人で殆ど回せてるな。









・・・っと、それより嫉妬のこと。








つか、別に参加しなくても良いんだけどな・・・強制って訳でもねぇし。









でもま、面白そうだし、この人の嫉妬してる顔とかも見てみてぇし。









｢あ、そうだ。國神くん、この後時間ありますか？｣









｢え゛っ！？｣









なんの前触れもなくそんな事を聞かれて、つい変な声が出る。










｢この間、練習の課題点を見つけて欲しいって言われたので、私なりに纏めてみたんですけど。良かったら、これから練習して少しでも手伝い出来ればなと｣









｢どうですか？｣なんて言って笑うAさんが、最高に美しく見える。やっぱりこの人は俺の神様だ。今すぐに籍を入れさせて欲しい。










｢是非！・・・あ、でも｣









｢実はこの後、千切と練習するんすよ｣









｢・・・あ、じゃあ、良ければそれに付き合いますよ｣









｢あいや、千切と2人で練習したいっつーか。今日はAさんに見てもらう気分じゃないっつーか｣









・・・待て、俺最低じゃないか？死ぬか？










｢・・・そう、ですか。分かりました。ではまた都合がいい日に、ぜひ｣









ぺこり、と頭を下げて俺の隣を通り過ぎたAさん。









｢・・・一旦骨折っとくか｣









｢やめろ國神、早まるな｣

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