家庭教師に恋する5秒前【東雲 彰人】

生徒が14人 ページ15

｢てか、そうじゃなくて。俺のことも名前で呼んでくださいよ｣









｢え？｣








東雲くんのその言葉に、ついポカンとする。いや、まさかそんな可愛い提案をされるとは思わなかった。









｢東雲くんも可愛いところあるんだね〜｣









｢これのどこが可愛いのよ・・・｣









｢東雲くんじゃなくて、彰人って呼んでください｣









｢呼び捨ては流石に・・・｣









生徒相手に呼び捨ては躊躇われるなぁ・・・。となると・・・。









｢・・・彰人くん？｣









｢うっわ・・・｣









え、何？自分から頼んどいて引いてる？？？？？え？？？死ぬか？？？？









｢ちょ、彰人。流石にそれは_______｣









｢俺ちょっと1回死んできていいっすか・・・。なんか尊すぎてこんな女神みたいな存在の人に名前を呼ばせた事が大罪みたいに感じてきました｣









｢何こいつ、キモ・・・｣









｢ははは、平常運転だよ、平常運転｣









まさかそこまでとは思わなかったけどなぁ。自分から命を投げ出そうとするとは。お姉さん考えもしなかったよ。









｢東雲くん・・・じゃないのか、彰人くん、そんな簡単に死のうとしちゃダメでしょ｣









｢はい！！！！先生のお願いなら、東雲 彰人16歳、例え火の中水の中突っ込んでいきます！！！！｣









｢話聞いてた？？？？？？？｣

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