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生徒が17人 ページ18

「・・・A姉さん、少しいいですか?」









「ん、どしたの冬弥くん」









自室で作業をしている時、控えめに声をかけてきたのは冬弥くんだった。









今はテスト期間中だし、学年上位の冬弥くんは物凄く真面目に勉強しているから、話すのも久しぶりな気がする。









「・・・あの、個人的なことにはなるんですが、少し相談に乗ってもらいたくて」









「相談?いいよ、何でも言いな」










とりあえず冬弥くんを部屋のソファに座らせ、話を聞く体勢を取る。









冬弥くんはあんまり自分から甘えたり、相談しに来たりするタイプじゃないから、嬉しい半面心配な部分もある。









何か嫌なことでもあったのかな・・・?私で力になれればいいけど・・・。









「・・・その、俺が音楽をしているのはご存知ですよね」









「うん。えっと、確か・・・ストリート音楽、だっけ?」









何ヶ月か前に、冬弥くんが「A姉さんには、言っておきたくて」って言って打ち明けてくれた事があった気がする。嬉しかったなぁ、あの時は。









「はい。それで、俺を音楽の道に連れて行ってくれた、相棒がいるんですけど」









「うん」









「・・・その相棒が、最近元気がないように見えて。俺が何かあったのか聞いても、”なんでもない”の一点張りで。音楽の話をしている時も、上の空だったりして」









「今までだったらそんな事、有り得なかったのに」と言って、悲しそうに眉を下げる冬弥くん。









「・・・それで、その。俺、何かしてしまったのかと思って、不安で。嫌われたら、捨てられたらどうしようって思ってしまうんです」









「どうすれば、いいですかね」と、不安そうな、寂しそうな瞳で私を見る冬弥くん。









・・・こんな冬弥くん、初めて見た。いつも落ち着いてて、大人より大人っぽい彼が、こんなに焦った、年相応の表情をするなんて。









それ程までに、今の場所が大切なんだろうな。









「・・・冬弥くんの悩みはよく分かった。私から言えるのはただ1つだよ」









「ちゃんと、その相棒さんに聞こう。そうじゃないと、冬弥くんいつまでもモヤモヤするだけで終わっちゃうよ?」









「・・・でも、」









「・・・ううん、分かった!」










私が手を叩くと、弾かれるように冬弥くんが上をむく。









「その相棒さんの話、私にいっぱい聞かせて!」

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わわわっ - 最高ですね。東雲彰人の良さがしっかり出てます… (8月11日 23時) (レス) id: 3663b5796c (このIDを非表示/違反報告)
桃浦(プロフ) - もうこのひとことに尽きます。最高です!!!!!! (2023年3月29日 7時) (レス) @page18 id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
空白時 - んふふふふ((( 最高すぎますね。 (2023年1月2日 19時) (レス) id: 9f8c6244f5 (このIDを非表示/違反報告)
さにさにわんだー(プロフ) - 変な名前ですが(?)フレ申させていただきました! (2022年12月29日 11時) (レス) @page7 id: 0334c9fa09 (このIDを非表示/違反報告)
ある - フレ申させてもらいます!!!! (2022年12月12日 18時) (レス) @page7 id: 6e7c0bef82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いのしし侍。 | 作者ホームページ:!?  
作成日時:2022年10月9日 12時

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