選手 セクハラ 逃げる【青監】

スキンシップが12回 ページ13

｢・・・は？｣









突然発せられた彼のその言葉に、この場にいる全員がそう言った。









｢凪？お前、急に何言って・・・｣









隣にいる紫髪の男の子が、信じられないと言った顔でそう聞く。










｢何玲王。そんなに驚く？｣









｢いや驚くだろ普通！！｣










うんそうだよね、この子が普通だよね。










｢えっと・・・折角だけど、名前も知らない子と付き合うのは・・・｣









｢凪 誠士郎。これでいい？｣









｢oh......｣










そんなに即答してくれるとは・・・Aちゃんビックリだよ。









｢凪・・・くん？｣









｢誠士郎｣









｢え？｣









｢誠士郎って呼んで｣









｢ええ・・・？誠士郎、くん？｣









渋々そう呼ぶと、誠士郎くんは｢うん｣と言って嬉しそうに頬を綻ばせた。









｢誠士郎くん、こんな事聞くのも野暮かもしれないけど、なんで私なのかな・・・？今会ったばっかだよね？｣









｢なんで・・・？好きになったから？｣










キョトン、としてそう言った誠士郎くん。いや違う。そこに辿り着いた過程を知りたいのよ。










｢ええっと、ありがとうなんだけどね・・・流石に会ったばかりの人と付き合うのは・・・｣









｢Aは俺のこと、好きじゃないの？｣

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