兄妹でも、幸せになりたい。【竈門 炭治郎】

幸せって。36 ページ42

私が呼吸を繰り出そうとした瞬間、

建物が凄まじい音を立てて崩壊した。

｢・・・！！！お兄ちゃん！！！！｣

お兄ちゃんと男の人は、血を出していた。

守れなかった・・・！！！間に合わなかった・・・！！！

私のせいで、私のせいで・・・！！！！

周りにも負傷人がたくさん。もう亡くなってしまった人も・・・。

どうしよう、私のせいで、私のせいで、たくさんの命が・・・。

｢・・・A、大丈夫だ。｣

｢お前はみんなを守ろうとしてくれた。それだけで十分だから。｣

そう言って優しく笑った。

｢・・・お兄ちゃん・・・。｣

ありがとう。そして、ごめんね。

勝ち誇った笑みを浮かべて、鬼は去っていく。

・・・だめだ、させない。

｢待て・・・！！こんな事をして、許さない・・・！！！｣

すると、鬼はギロっと私を睨んだ。

｢何？まだ何か言ってるの？もういいわよ。醜い人間に生きてる価値無いんだから、仲良くみんなで死に腐れろ。｣

・・・！！！！！

何、それ。そんなの、あまりに理不尽すぎる。

そんなの、理由にならない。許されない。

腹が立つ、腹が立つ・・・！！！！！

｢・・・お兄ちゃん、私、｣

｢・・・安心しろ、A。｣



｢俺も今、全く同じ気持ちだ。｣

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