兄妹でも、幸せになりたい。【竈門 炭治郎】

幸せって。30 ページ36

宇髄さんが｢藤の家で準備を整える｣とか言って物凄い速さで目の前からいなくなった。

・・・え、待って？？？？置いてくな？？？(切実)

｢よし、じゃあ歩いて行こうか皆。｣

｢いや呑気かお前。｣

｢そんな漫才してる場合じゃないって！！追わないと追わないと！！！｣

｢じゃあ、お先でーす。｣

そう言ってスピードを上げる。私が蹴った砂から砂埃が舞い上がり、一瞬であの3人の姿が見えなくなった。

代わりに、目の前に宇髄さんがいた。

｢ちょっと、柱でもない人達にこのスピードってどうなんすか。｣

｢これに着いてこられないんなら、鬼殺隊なんてやってけねぇよ。｣

｢宇髄さん・・・あんた性格悪いね。｣

｢てめぇ俺年上だぞ。｣









藤の家に着いた。あの3人も、なんとか追ってこれたらしい。

｢お、お疲れ様ー。｣

｢お疲れ様ーじゃ、ないって！！なんでAちゃんもあんな急にいなくなるわけぇ！？｣

｢だって私柱だから、別についていけるし・・・。｣

｢じゃあ俺も連れてってよぉぉぉおおぉ！！｣

｢ねぇうるさい。｣

｢辛辣すぎる！！！！｣







｢遊郭に潜入したらまず俺の嫁を探せ。俺も鬼の情報を探るから。｣

あー、奥さんが潜入されている感じなのかな？

｢とんでもねぇ話だ！！｣

｢声がでかいってば・・・。｣

｢ああ゛？｣

｢ふざけないでいただきたい、自分の個人的な嫁探しに部下を使うとは！！！｣

・・・あ、勘違いしてるパターンだなこれ()

面倒だし黙っとこう、うん。

｢はあ？何勘違いしてやがる！｣

｢いいや、言わせてもらおう！｣

｢アンタみたいに奇妙奇天烈な奴はモテないでしょうとも！！だがしかし！！鬼殺隊員である俺たちをアンタ嫁がほしいからって！！｣

｢ｸﾞﾌｯ｣

奇妙奇天烈は流石に草だよ善逸さん・・・笑っちゃうじゃないか((

｢馬ァ鹿かテメェ！！俺の嫁が遊郭に潜入して鬼の情報収集に励んでんだよ！！定期連絡が途絶えたから俺も行くんだっての！｣

｢そういう妄想をしてらっしゃるんでしょ？｣

｢クソガキが！！｣

善逸さん普段からは予想もつかない程女の人の事になると勇敢になるな。どうなんだそれは()

｢信じられねぇならAに聞きゃあいいだろ！！こいつは俺の嫁と仲がいいからな！！｣

｢えっ｣

｢私は何も知らない・・・。てか、連絡手段の手紙とかなんかないんですか？｣

｢そうだな。これが鴉経由で届いた手紙だ！！｣

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