ダンス（白） (ページ34)

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デートページ34

そしてデート当日。

私にとっては人生で初めてのデートだ。

とても緊張する。

初めてだから、どんな服装をすればいいか分からなかったので、お母さんに「デートってどういう服装で行けばいいの？」と質問したら・・・

母(デート？！？！あんた、彼氏できたの？！？！)

お母さんに彼氏が出来たことを言っていないことに気付いたのだ。

私(うん。できたよ。)

岩本先生に話してから彼氏のことを話すことに抵抗が無くなっていた。

母(本当に？！？！良かったねぇ！なんかお母さん感動するわ、、、泣)

そう言ってお母さんは泣いていた。

私(えっ！お母さん、何で泣いてんの？)

母(だって、あんたこーじくんぐらいしか友だち居なかったじゃない！だから彼氏ができたなんて信じられなくって。、、、泣)

私(岩本先生と同じようなこと言ってるよ。でも、そんなにお母さんが驚いてくれるとは思わなかったなぁ。)

母(そりゃあ驚くわよ！だってあんなに人見知りだったあんたに彼氏なんて！)

岩本先生もリアクションがいいなぁと思ったが、お母さんもそれを軽く飛び越えてリアクションが、良かった。

それだけ私のことを思ってくれているんだなぁと、嬉しかった。

母(あんたにとって、初めてのデートよね！じゃあ、とびっきり可愛くしてあげる！)

お母さんは、「私が持っている一番かわいい服」と言って白色のワンピースを持ってきてくれた。

母(このワンピースはね、私がお父さんと初めてデートするってなった時に、おばぁちゃんに買ってもらった服なのよ。これを着ていった時お父さん、目をキラキラにして「かわいい」って言ってくれたの。すごい嬉しかったなぁ。)

私(そんな大事なお洋服、私が着ていいの？)

母(もちろん！大事なお洋服だからこそ、Aに着てほしいの。ほら、着てみて。)

私が着がえ終えて、お母さんに見せると

母(やっぱり似合ってる。さすが私の子どもね。きっと彼氏さん喜んでくれるわよ。デート楽しんできてね。)

そう、褒めてくれた。

私(うん！ありがとう。)