ダンス（白） (ページ33)

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デートのお誘いページ33

ラウールside

文化祭まであと５日。

僕とA先輩は、ダンスの最終確認をしている。

今までも全力で取り組んでいたが、５日前とまであると気合いの入りようが違った。

文化祭は、今週の日曜日。

だから、土曜日にA先輩と文化祭の決起集会と題したデートしようと思った。

付き合ってからちゃんとしたデートはまだ出来ていない。

だからこそ、何としてでもデートがしたかった。

ラウール(A先輩、今週の土曜日って空いてますか？)

A(土曜日？たしか空いてるかも。何？ダンスの最終確認？)

ラウール(いや、ペアダンスの決起集会と題したデートをしたいなぁと思ってて。どうですか？)

A(デート？！？！)

A先輩はとても驚いていた。

しかも顔が赤くなっている。

照れているんだ。

やはり僕の彼女はとてもかわいい。

ラウール(はい。行きましょう！デート。僕がプラン考えとくんで、A先輩は楽しむ準備だけしといてください。)

私(分かった。楽しみにしとくね。)

A先輩をデートに誘うことが出来た。

家に帰って、A先輩に集合時間を送ろうとすると、あることに気付いた。

A先輩の誕生日が今週の土曜日だったのだ。

今日、予定を聞いたかぎりおそらくA先輩は自分の誕生日のことを忘れている。

プレゼントを渡したらきっと驚いてくれるだろう。

A先輩が驚いている顔を想像すると、自然と僕の口角は上がっていた。

相当A先輩のことが好きなんだなぁと感じる。

「明日A先輩への誕生日プレゼントを買いに行こう」

そう決めて、僕は眠りについた。