ダンス（白） (ページ31)

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そして昼休み。

紙に書いてあった通り、体育倉庫に向かった。

行くとそこには女の子三人組がいた。

見たことがない顔だから、おそらく三年生ではないはずだ。

私(すみません。お待たせしました。何の用ですか？)

女の子たちは私に気付いて、一瞬ビックリしていたがすぐに目つきが変わった。

すごい睨まれている気がする。

私の気のせいだろうか？

女１(あの人本当に来たよ。信じられないんだけど。笑)

女２(まじウケるわ笑)

私(えっ？)

思ってもみなかった言葉に驚く。

女３(そうそう。私たち、あんたに用があんだよね。)

私(何ですか？)

女１(あんた、ラウールくんとペアダンスやるんでしょ？)

いきなりラウの名前が出てきてビックリした。

私(はい、そうですけど。)

女２(昨日、ペアダンスの順番表で知ったんだよね。)

私(そ、そうですか。)

女の子たちは見た目とは真逆の低い声で話す。

とても怖かった。

女３(ラウールくんとあんたがペアダンスとか、ウザすぎるからやめてくんない？)

私(えっ？)

言われていることが理解できなかった。

女１(だから、ラウールくんとペアダンスするのやめろって言ってんの！)

私(そう言われても・・・)

せっかくラウと一緒に頑張って作ってきているペアダンスだ。

諦めるつもりは一切ない。

私(一生懸命、二人で作ってるんです。絶対にやめません。)

私はしっかりと自分の気持ちを女の子たちに伝えた。

女２(年上だからって調子乗ってんじゃねぇよ。)

女３(ふざけんな！)

そう言って一人の女の子の右腕が上がった。

「殴られる」そう思った。

だが、ここで私が手を出してはいけない。

「我慢しよう」と思って目を瞑った。