勉強会 ページ8
ラウと出会ってからあっという間に三ヶ月も経った。
今は七月で、もうそろそろで夏休みだ。
ついこの前まで一学期の期末テストだった。
私は本当に勉強が嫌いだ。
特に数学が赤点ギリギリでヤバかった。
受験生だし夏休み、勉強しなきゃなぁ。
こーじでも誘ってみようかと思ったが、こーじも私と同じくらい勉強ができない。
二人でやってもお互い頭を抱えて終わるだけだ。
そう思いながら屋上で散々だった数字のテストを見ていると・・・
ラウール(A先輩!何持ってるんですか?)
いつの間にかラウが来ていて私のテストを取った。
私(ちょっと!やめてよ!)
ラウール(あぁー!テストですか!えぇっーと、遠藤A数学、、、32点。赤点ギリギリじゃないですか!?)
私(くっ、、ラウだけには見られたくなかった・・)
ラウール(へぇー。A先輩、勉強得意じゃないんですね。めっちゃ出来そうなのに。 笑)
ラウがめちゃくちゃ私のことを馬鹿にしてくる。
私(うるさい!そう言ってるラウはどうなの!)
同じくらい馬鹿にしてやろうと思った。
ラウール(僕ですか?これ僕の解答用紙です。どうぞ。)
私(どれどれ。見せてみろ。)
そう言ってラウの数学の解答用紙を見てみると・・
私(丸がいっぱい・・ってか98点!)
ラウール(僕、数学だけは得意なんですよ!少しは見直しました?)
悔しいが98点には勝てない。
ラウール(A先輩今年、受験生ですよね?大丈夫ですか?)
私(やばいかも・・)
ラウのテストを見てさっきまでの不安が倍以上になった。
私(どうしよう?)
私が頭を抱えていると・・
ラウール(じゃあ僕が先輩に数学、教えてあげますよ!)
私(えっ、いいの?)
ラウが手を貸してくれるらしい。
ラウール(もちろん。それだったら夏休みに先輩に会える口実だって出来ますし。)
私(でも、高校三年生の問題だよ?ラウでも無理でしょ。)
ラウール(僕をA先輩と一緒にしないでください。高校三年生までの数学だったら余裕です。)
私(えっ!まじ?!)
とのことでラウール先生の勉強会が決まった。
同じく赤点ギリギリだったこーじも誘ってこーじの家でやることになった。
勉強は嫌いだがみんなに会えるのはとても楽しみだ。
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作者名:パプ子 | 作成日時:2022年6月16日 23時