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お迎え ページ7

キーンコーンカーンコーン



チャイムが鳴った。



昼休みだ。



ラウに会いに行こう。



屋上へ行こうと準備していると・・・



??(A先輩!!)



私を呼ぶ声がした。



声がした方に振り向くとそこにはラウがいた。



私(えっ、ラウ?!?!何で?)



ラウール(早く会いたくて迎えに来ちゃいました。)



「てへっ」とベロを出してラウはそう言った。



周りからの視線が痛い。



遠藤さんってラウールくんと仲良いんだっけ?



なんて声も聞こえる。



私はその空気に耐えられなかった。



なので無言で立ちラウの手を取って屋上へ足速に向かった。



私(ちょっと!何で来たの?)



ラウに理由を聞く。



ラウール(何でって、A先輩に会いたかったからです。)



私(だったら屋上で会えばいいじゃん。)



ラウール(さっき言ったじゃないですか。早く、会いたかったんです!)



ラウにもラウなりの理由があったらしい。



私(それは嬉しいけど・・・君、何もしなくても目立ってるんだからね!自覚しないとダメだよ。)



ラウール(今、嬉しいって言いました?えー!A先輩も、もしかして僕に会いたかったんですか?)



私(人の話聞いてた?)



結局、ラウとは私の教室には迎えに来ないという約束をした。



周りの人に勘違いされたら嫌だからね。



ラウール(でも、迎えに行きたいなぁ。)



約束してからもずーっと拗ねている。



しまいには、「俺は勘違いされても良いです。」なんて言っている。



拗ねたラウはなかなか手強いのかもしれない。



また、新たなラウの一面を知った。



それはそれで嬉しかった。

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作者名:パプ子 | 作成日時:2022年6月16日 23時

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