不器用な彼女 (ページ4)

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隆幸「なぁ、A」

『何？』

隆幸「お前、何でこんな所いるんだ？」

『……実は』

気付けば私は、全てを話していた。

理由は分からない。

でも、この人になら話してもいい…

そう思えた。

隆幸「そうか…」

『……』

きっと、この人も同じだ。

あの父親の様に…

私を軽蔑す…

隆幸「優しいな」

『え…？』

そう言われると、頭にポンと手を置かれた。

隆幸「実の父親にどれだけ傷付けられても、恨んだりせず…

寧ろ、自分が悪いと思うなんて…

…お前、スッゲェ優しいな

偉いよ」

ずっと欲しかった言葉。

どれだけ、願っても私に送られる言葉は、罵詈雑言。

褒められるなんて、絶対にない。

なのに、この人は私の欲しかった言葉をすんなりくれたんだ。

『私…偉い、のか、？』

隆幸「おう、偉いぞ！A！」

『ﾎﾟﾛ…』

気付けば、涙が流れていた。

今まで流れることのなかった涙が、沢山溢れた。

この人は…父さんは、私がボロボロ涙を流し続けても、嫌な顔をせず、優しい笑顔で頭を撫で続けてくれた。

数分後

隆幸「落ち着いたか？」

『ｺｸ…』

隆幸「A、お前はこれからどうしたい？」

『どうしたいって…？』

隆幸「このまま家に戻るか、何処か行く宛を探すか」

『……家には戻りたくない。

でも、行く宛もないし、探してもきっとない』

隆幸「よし！

じゃあ、俺の家に来い！」

『え？』

これは、私が“真田A”になった

冬の小さな出来事であった。

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色々と雑ですいません。

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