【銀魂】待って、お兄ちゃん。

3.たとえ浅くても川をなめるな ページ4

ーーーー
ーー




「ありがとうございます、助かりました」

「いえいえ、これからも万事屋 銀ちゃんをよろしくお願いします」




滅多に使わない銀ちゃんの敬語。それに違和感を覚えつつも、みんなで依頼人に犬を受け渡した。



そして依頼人の姿が見えなくなり、万事屋は一斉に地面にへたりこんだ。


第一声は銀ちゃん。




「疲れた」


「私もネ」

「僕もです」




三人がなにやら視線を向けてきたので、少し驚きながらもすぐに「私も」と返事をした。



それぞれ愚痴をこぼす銀ちゃんたちの格好は、まるで海にでも行ったかのようにずぶ濡れである。



それもそのはず、





(……なんで川遊びなんかしてるの、カリフラワー！)



捕まえるために銀ちゃんが川に飛び込んだら流されて。


それを助けようとした神楽が流されて。

それを助けようとした新八が流されて。




……ーー私はそれをいつのまにか上がってきていたカリフラワーと一緒に川岸で眺めていた。




「つーかAテメェ！ 俺らが溺れてるの見て楽しんでただろ！」


「そんなことないし。ちゃんと神楽は助けた」

「僕も助けてくださいよ！？」



メガネを水滴で濡らした新八に怒られたけど、スルーしておいた。





.

4.ギャンブルはやめとけ、後悔するぞ→←2.ペットに食べ物の名前をつけると長生きする

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す