【銀魂】待って、お兄ちゃん。

24.服を気にする前に鏡を見てみろ ページ25

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「やいサディスト」

「はーい公務執行妨害で逮捕ォ」


「理不尽」



いつも通り仕事のない万事屋から散歩へと外へ飛び出すと、見覚えのある栗色の髪が揺れた。


公務執行妨害、とはいうが隊服に身を包んではいない。ーー非番だ。




「散歩ですかィ」

「うん、仕事ないし」


「ニート」

「違うそうじゃない」



なんとなく、総悟とぶらぶら歩き回った。

会話は主に土方さんの愚痴が九割を占めていたが、総悟らしくていいと思う。

・・・うん。



「そういや、結局この間は二日もどこ行ってたんでィ」

「ーー・・自分探しの、旅」


「もっとましな嘘つけねェのか」



とはいっても。ーー兄を探しに宇宙へ行ってました、なんて口が裂けても言えない。


しかもその兄が宇宙海賊だなんてもってのほか。

このバカも、一応は警察だし黙っておくことにする。



「A」

「なに？」


「吉原、知ってやすか？」



ーーー・・・吉原桃源郷。

地下深くに存在する、夜王鳳仙が支配しているその場所は耳にしたことはある。


なんでも男のロマンだとか。・・もちろん銀ちゃん情報だが。



「吉原がどうしたの？」

「いや、てめェは絶対ないとは思いやすが、念のため。・・最近 女の誘拐が多発してる。吉原に売り飛ばされてる可能性が高い、まぁ気をつけなせェ」



(ーー物騒だな)


・・ていうか。


「私は絶対ないってどういうことだよ」

「魅力がねェ」

「殺す」


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