【銀魂】待って、お兄ちゃん。

22.奇数人だと遊びにくい ページ23

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「正直に言いなさい」


「だ、だから自分探しの旅に」

「正直に言いなさい」



どうも、ただいま緊急事態です。まだお昼だしどうせ銀ちゃんは寝ているだろうと油断したのが運の尽き。


万事屋の扉を開けると、玄関には仁王立ちする銀ちゃんがいたのだ。



「心配かけてほんとにごめんって。もうしないから！」

「……約束だぞ」

「うん、約束」



今回の自分の行いには、さすがに後悔している。

・・・二日くらい大丈夫だと思っていたけど、銀ちゃんの目の下のクマ見てしまってはそういうわけにもいかない。



なにより、




「Aーーーっ！！！」

「おわっ！！ ……と。


ただいま、神楽」




妹を泣かせちゃうなんて、ダメだなぁ私。ちょっと自分勝手だった。



「どこ行ってたアルカ！？ 心配したネ バカA！！」

「ごめんね。お兄ちゃんのところに、行ってきたの」



嘘をつくべきではない。そう判断した私は、神楽の耳元で小さく囁いた。



蒼い双眸が、「嘘だろ」という風にこちらを見つめる。



「Aも、行っちゃうの……？」


「ーー・・・うぅん。私は神楽とずっと一緒にいる。お兄ちゃんとは、もうばいばいした」



それでも、私は心のどこかで望んでいる。
ーー家族みんなでまた笑い会える日を。



「銀ちゃん空気にすんのやめてくんね？」

「あ、忘れてた」


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