【銀魂】待って、お兄ちゃん。

18.兄妹喧嘩はほどほどにしとけ ページ19

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「なんでこんなところに」

「お兄ちゃんに会いに来た」




おぼつかない足取りで近づいてきたお兄ちゃんは、恐る恐る手を伸ばしてきた。


その手を反射的に払いのけると、悲しみに歪む顔。



(ーーー・・・泣きたいのはこっちなのに)


「どこで何をしてるのかと思えば、宇宙海賊なんて。しかも団長、なんでしょ？」

「…はぁ、シンスケか」




“シンスケ”が高杉を指していることは分かる。やはり同盟を組んでいるということもあり、それなりに関わりはあるようだ。


お兄ちゃんは少し考える素振りを見せた後、どこから取り出したのか傘を私に突きつける。




「それで？ Aはどっち側なの？」



それはつまり、地球で銀ちゃんたちと過ごすか。
ーーーもしくはお兄ちゃんについていくか。


その二択を表していた。


(ーーー・・・そんなの、ここに来る前から決まっていたこと)



突きつけられた傘の先を人差し指で抑え、真っ直ぐお兄ちゃんを見据えた。


「私は、地球で生まれたA。お兄ちゃんにはついていかない」



その言葉を合図に、私とお兄ちゃんの傘が大きな音を立ててぶつかった。


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