【銀魂】待って、お兄ちゃん。

13.旅行は必ず計画を立てよう ページ14

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「もう江戸を発つの？」


「まぁ、物資補給に寄っただけだからなァ」




いつも通り見張りを殺して甲板へ降り立つと、そこには高杉が昨日のように紫煙をふかして月を見上げていた。



私がここにいることに何も言わないということは、つまり乗ってもいいということだろう。


ーー・・・勝手にそう解釈させてもらう。


「ここに来たっつーことは、乗ってくんだろ」

「お兄ちゃんに会うまでお邪魔させてもらう」




パァン！ もうこの音を聞くのも何度目だろうか。軽く地を蹴り後ろへと下がった私はため息をつき、音のした方を睨みつけた。


それに負けじと睨み返してきたのはもちろん来島である。




「妙な真似したら蜂の巣にしてやるッス」


「怖い怖い」



両手を上げてお手上げだと意思表示すると、「チッ」と舌打ちを残してようやく銃を下げてくれた。


(……来島には気をつけとこ)



背後から襲われたらたまったもんじゃない。


「中に入れ。発つ」



高杉が船内へと入っていくその後をついていくと、さらにその後ろを来島がついてきた。



(ーーー・・・背後に立たれると怖いんだって)




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