執事さん、誰ですか? ページ9
みぃがやっと帰って、蓮は使いまくったボウルや泡立て器を洗いにキッチンへ向かった。
『ふー、みぃと遊ぶのは楽しいけど、疲れちゃうねぇ。』
それでも小さい頃両親と遊んでもらえなかった分は補充できて丁度良かった。
『冷たい心の子にぴったりな子だな。みぃは。』
ピンポーン
『はい?』
ドアを開けるとナイスバデーの女の人。
ツルペタな胸のAはヴッときた。
『な、何の用でございませうか…?』
丁寧に言った(つもりの)Aを完全にスルーしてずかずかと女の人は家に入る。
『ちょっと、ねぇ!待ってよ!』
ついに蓮がいるキッチンに入った。
『蓮!!』
「なんだ?ってわっ!」
「蓮!久しぶり!」
蓮に抱きついたのだ。
『へ?』
意味がわからない。目の前で自分にセクハラする人が女の人に抱きつかれている。
「どうしてここに来たんだよ!」
「ふふっ、蓮に会いたかったんだもん♡」
『誰?』
すると女は自分達の愛を邪魔されてか女子が蓮の周りにいたと知ってか不満そうな顔で
「…一ノ瀬 あいりしゃ。蓮のメイド、又は恋人。小学生は早く寝なさいよ。」
「あいりしゃ、えっと俺は主人なんかじゃなくて…。」
自分に言い訳しようとしていながらもあいりしゃに気を留めている蓮にAはイライラし、蓮を睨みながら放った。
『私がお嬢様ですけど?』
「え”ッ!?」
あいりしゃの顔が崩壊した。
『蓮の恋人なわけ?執事の分際でですか?』
「いや、こいつは昔の…。」
蓮が説明しようとしていたがあいりしゃの声でかき消された。
「蓮がご主人じゃあないのぉ?やだやだやだぁ!」
『何歳?』
「俺は18だから…18ぐらい?」
『えぇ…。』
駄々をこねている彼女が自分よりも歳上に見えない。
『あいりしゃさん?駄々をこねるのはやめてください。』
「何よ何よぉ!小学生のくせにぃ!」
ここまで自分に手間暇かかせるあいりしゃにイライラしながらAはポケットからあるものを取り出す。
カチャ
笑いながらあいりしゃの額に銃を突きつける。
『あはは、蓮が主人かー!それは面白いジョークですね!でもですね、ここは私の屋敷なんですよ!だからぁー、あなたが歳上であっても…。』
Aはあいりしゃを睨みつける。
『…私は容赦しないんですよ?』
「…わかったわよ。」
「ってか何であんなに怒ってたんだ?」
『別に、私の屋敷だから制裁を加えようとしてただけで…。』
「ふーん」
『あと、私は小学生じゃねえ…。』
「それが本音か。」
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yukari - 最高に面白いです。一番あいりしゃちゃんが好みでたまりません。メイド尊い・・・。執事さん、セクハラで訴えますよ、応援しています。これからも頑張って下さい。 (2017年3月11日 17時) (レス) id: 9fcf03bf8a (このIDを非表示/違反報告)
ビーワ - 更新したお話もドタバタ感があってとても面白かったです!これからも頑張ってください! (2016年12月4日 8時) (レス) id: c2403943df (このIDを非表示/違反報告)
ビーワ - すっごく面白いです!蓮くんと夢主ちゃんのやり取り?イチャイチャもっと見たいです!! (2016年11月29日 16時) (レス) id: c2403943df (このIDを非表示/違反報告)
ぬは - あー!!コヨミちゃん可愛いー!! (2016年11月23日 12時) (レス) id: dfee877f16 (このIDを非表示/違反報告)
みー - あいりしゃちゃん可愛いー(*≧з≦) (2016年11月23日 12時) (レス) id: f91042a182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんだふる | 作者ホームページ:にゃんにゃんにゃんにゃん
作成日時:2016年8月8日 19時