執事さん、セクハラで訴えますよ？

番外編・執事さん、入れ替わってますよ！？ (2) ページ12

『…どういうこと？意味わかんないよ。』

「んー、俺ってあいりしゃと幼馴染み？って言うんかな。だから言える。あいりしゃは学校に行っていない。あいりしゃの家は色々と大変だったんだよ。」

「妹は常人より少し可愛くて、そして何故か厄介者男子を惹きつけてしまう子。
ヤンデレの子に嫌われる為に、妹はカニバリズムになってしまった。キャラ作りにやってみたら、癖になっちゃったらしくて…

母は引き篭っているだけ。動くときもあったけど。まぁ、迷惑掛けられないからいいんだけれど…」

「そーかそーか。」
蓮はもう飽きたのかぺらぺら辛そうにしゃべるあいりしゃを他所に漫画を寝転んで読み始めた。

『ちょっと待ってよ、聞いてないよ私！
そんなのいいから学校行ってよ！皆勤賞が消えちゃう！』
焦るAの言葉に応じずあいりしゃは喋り続ける。

「


聞いてくれる？お嬢様。




あのね、うちのお父さんはアルコール中毒なの。お酒は浴びる程飲んでるわ。
なのにろくに働きもしない。そうすると、どういう事がおきるか、わかる？

そう、お金が足りないの。お母さんがお金持ってくるのなんて滅多にないわ。

そうなると、私が働かなくちゃあいけないのよ。
他の家庭のお手伝いをしても、少なくってねぇ。

《これぐらいしか、稼げないのか！！おまえなんて、一ノ瀬家の恥だ！》


耳ダコができるくらい、聞き飽きるほど言われるこの言葉。
何方よ。恥は、あんたの方でしょって言えなかった。

それでも、私は妹に学校に行かせたかったの。学費は一人分しかないから…私は行けなかったけれど。だから、学校行けなかったの。


笑えるよね、ははっ」

くしゃっと、悲しそうにあいりしゃは笑った。

「ははっ、本当にだな！うひゃひゃひゃひゃ！！あーっひゃっひゃっ！！」

するとバカにしたように大笑いする蓮。
その後ろには、鬼の様なあいりしゃ。

「あんた、馬鹿にすんじゃないわよ！顔面で私の拳を受け止めな！」

_______くわばらくわばら。


「と言う事で学校には行けません!(行きません!)」

『無理』

「え」

『早くいけぇぇぇぇ！！』


「えぇぇぇぇえ！！」


一晩たったら治りました。

《番外編 執事さん、入れ替わってますよ！？ END》

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