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ページ27

好き


そっか…内面も変えられていたんだね


恋…しちゃうくらいに、太宰さんは私の大切な人



『何故、自'殺を止めたんですか?』と目の前に居る太宰さんに聞いてみる事にした。




重い空気を切り裂くように彼は口を開いた


「____君に、死んで欲しくなかった」



彼が寂しそうに言い出す為、『そっか、』と自分まで冷ややかに返してしまった。

死んで欲しくない、、?
死んで欲しくないって…何故?







5秒程沈黙が続いた時、彼は
「少し外の空気を吸いに行こう」
と、街頭を羽織る


そして彼が玄関の扉に手を掛け、外へ出るので其の後ろをせかせかと追い掛けた




太宰さんの後ろを追い掛けるが道中、お互いに一言も喋る気配がない



今が深夜だからというのも有るだろう。日中ならば雑音が聞こえてくる筈だけれど、雑音のざの字も無いのだ



太宰さんが止まったと思えば、其処は初めて太宰さんと会ったあの橋だった



彼は此方を向き
「矢張り私は君に生きて欲しい」



でも分からない。太宰さんが好き。だから?
その先はどうしたいのか。私は太宰さんと心中しても良い
死にたい、まだそう思っていた


『正直な事を言うと、私はまだ死にたいと思ってる。』


「そう簡単に死にたいというものが消えるとは思っていないさ。君を死なせたくない。唯、それだけなのだよ」


それだけ?それだけって、


『何故私を自'殺仲間にしようとしたの? 自'殺仲間になったら自'殺するんだから、手間が掛かるじゃん…。
私は、
___太宰さんが何を考えているか分からないよ』



「私は」

『そっか、心中したいんだもんね! 今の私なら太宰さんと心中してもいいよ。』

「違、」

『違くないよ。その為にこの橋に来たんでしょう? 』


そう吐き捨て、橋の手摺りの上へ立つと彼は物凄く驚いた顔をしていた


『私ね、太宰さんの事が好きだから、太宰さんのしたい心中…叶えたいし、私もしたい』


「…危ないから降りて。」


短く降りるように促す彼は少し怒っているように見えた


『…太宰さん、降りてって事は心中はしないんですか?』


「しないよ。



____私は君と心中する心算は無い」

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設定タグ:太宰治 , 文豪ストレイドッグス , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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抹茶みかん(プロフ) - ねのさん» うわぁぁぁ!ありがとうございます…!!!!初めてコメント頂きました、!そう言って貰えて本当に嬉しいです!これからも更新していきますね! (2023年5月2日 22時) (レス) id: 9dacbb6ae3 (このIDを非表示/違反報告)
ねの - 最近読み始めました。とっても面白いです! 続き待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください!  (2023年4月30日 22時) (レス) @page27 id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶みかん | 作成日時:2023年2月13日 1時

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