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好き
そっか…内面も変えられていたんだね
恋…しちゃうくらいに、太宰さんは私の大切な人
『何故、自'殺を止めたんですか?』と目の前に居る太宰さんに聞いてみる事にした。
重い空気を切り裂くように彼は口を開いた
「____君に、死んで欲しくなかった」
彼が寂しそうに言い出す為、『そっか、』と自分まで冷ややかに返してしまった。
死んで欲しくない、、?
死んで欲しくないって…何故?
.
5秒程沈黙が続いた時、彼は
「少し外の空気を吸いに行こう」
と、街頭を羽織る
そして彼が玄関の扉に手を掛け、外へ出るので其の後ろをせかせかと追い掛けた
太宰さんの後ろを追い掛けるが道中、お互いに一言も喋る気配がない
今が深夜だからというのも有るだろう。日中ならば雑音が聞こえてくる筈だけれど、雑音のざの字も無いのだ
太宰さんが止まったと思えば、其処は初めて太宰さんと会ったあの橋だった
彼は此方を向き
「矢張り私は君に生きて欲しい」
と
でも分からない。太宰さんが好き。だから?
その先はどうしたいのか。私は太宰さんと心中しても良い
死にたい、まだそう思っていた
『正直な事を言うと、私はまだ死にたいと思ってる。』
「そう簡単に死にたいというものが消えるとは思っていないさ。君を死なせたくない。唯、それだけなのだよ」
それだけ?それだけって、
『何故私を自'殺仲間にしようとしたの? 自'殺仲間になったら自'殺するんだから、手間が掛かるじゃん…。
私は、
___太宰さんが何を考えているか分からないよ』
「私は」
『そっか、心中したいんだもんね! 今の私なら太宰さんと心中してもいいよ。』
「違、」
『違くないよ。その為にこの橋に来たんでしょう? 』
そう吐き捨て、橋の手摺りの上へ立つと彼は物凄く驚いた顔をしていた
『私ね、太宰さんの事が好きだから、太宰さんのしたい心中…叶えたいし、私もしたい』
「…危ないから降りて。」
短く降りるように促す彼は少し怒っているように見えた
『…太宰さん、降りてって事は心中はしないんですか?』
「しないよ。
____私は君と心中する心算は無い」
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抹茶みかん(プロフ) - ねのさん» うわぁぁぁ!ありがとうございます…!!!!初めてコメント頂きました、!そう言って貰えて本当に嬉しいです!これからも更新していきますね! (2023年5月2日 22時) (レス) id: 9dacbb6ae3 (このIDを非表示/違反報告)
ねの - 最近読み始めました。とっても面白いです! 続き待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2023年4月30日 22時) (レス) @page27 id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶みかん | 作成日時:2023年2月13日 1時