Baroque2 (ページ10)

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C「Yoho♪コイツはA〜♪素敵な歌声まるで天使♪一番理想の女の子♪YohoAお金を貸してくれ〜♪」

チャンウーが見舞いに来ていた

「あはは…！変な歌〜」

M「アンタ、怪我人の部屋なんだから大声で歌はないでおくれ、ひびくだろ？」

C「いいじゃねぇか！笑ってるんだから！な？」

「笑うと痛いんですけどね…」

C「ありゃ失礼」

チャンウーはマンマの真似をしながらそう言った

M「まったく…！」

「そんなに怒らなくても、少し気が紛れました」

C「あら！それはこのオッサンのおかげかな？」

「七割くらいは」

C「厳しい〜！おいマンマ！どんな教育したんだ？」

M「当然の答えだよ！ほら、帰った帰った！」

夫婦漫才のような二人

一緒にいると怪我にひびいて痛いらしい

C「ほんじゃ、オッサンまた来るから！」

「ありがとう」

(バタン…)

M「ほんとに…空気が読めるのか読めないのか…」

「だけど、一緒に歌ってるときマンマ楽しそうだよ？」

M「そ、それと今とは話が別さ！」

今のマンマの言葉は照れ隠しのようにも見えた

「マンマかわいい」

M「何言ってんだい、ほら、安静にしてな？」

マンマはAをゆっくり寝かす

「マンマ…？」

M「なんだい？」

「歌…うたって？」

M「どうしたんだい、急に」

「なんとなく？」

M「はいはい」

マンマがバンビを弾き出したと同時に

(ガチャ)

R「おはよー」

ロレッタが入って来た

M「アンタ、今何時だと思ってるんだい、それに今…！」

R「何？歌？あ～、アタシが歌ってあげる」

M「や、やめときな！」

マンマはすごい顔をしながら止めていた

R「なんで？」

M「アンタが歌ったらひびいて…」

R「あ～！美声過ぎて響くから？大丈夫、加減できるから！」

「ロレッタさん、歌できたんですね」

R「まぁね〜、ほらマンマ！伴奏弾いてよ」

マンマは急いでAに耳打ちした

M「ひびいて痛かったら右手上げな…！」

「え？」

M「ほら、弾くから！♪♫♬〜」

R「よーほーよーほーオレたちかぁいぞくー
たっからっさがっしにぃでぇっかけるぞー
怖いものは何もなぃさ飲めよラムシュー！
よぉほーよーほぉぅおれたちかいぞくぅ
Yoho♪よぉほぉ俺たちかぁいぞくぅ〜」

・・・・・・・

Aは痛いも何も目を丸くしたまま動かなかった

R「やっだぁ！固まるほど上手かった？ほら拍手〜」

「え…っと」

とりあえず拍手をしておく

M「痛くないかい？」

「はい…」