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「あら、こんにちは。」
「Aさん！どうも、またここでお会いしましたね。」
いつものカフェでいつもの席に腰掛け、珈琲を啜っていると、これまたいつもの人物が私の隣へやってきた。
今日は日曜日。
私は休みだけど、ここにいる彼もそうなのだろうか。
「今日はお休みで？」
「ええ。だからこうして朝からここに張り付いているのよ。貴方も？」
私の問いに、エーミールは端的に答えつつ、鞄の中から何かを取り出した。
どうやら、本のようだ。
やけに薄っぺらいそれを、私は知っている。
「今日は、Aさんと話しつつ読書を進めようと思いまして。」
「人間失格、なんて…いい趣味しているじゃない。」
ニコニコと本を掲げる彼に苦い視線を送りつつ、半ば嫌味のような言葉を掛ける。
私の態度を気にもせず、彼は本の表紙をするりと撫で、言った。
「決して好きとは言えませんが、定期的に読みたくなります。
…読了後、私が必ず感じるのは、この主人公よりも自分はまともに人生を送れているだろうという、漠然とした安心感です。」
「あら、貴方はもしかして下を見て安心出来るタイプの方？」
「言ってしまえばそうですね。…それこそ、人間的にはどうなのかと思いますが……。」
「良いじゃない。生きていくために人がどのような事を思うのかなんて、様々な訳だし。それもまた人間らしいわよね。」
私のそんな言葉に、彼は目を丸くし、ふわりと笑った。
……この前の居酒屋での彼とは大違いだ。
語りながら表情がコロコロ変わる彼は、見ていて面白い。
思わずじっと横顔を見つめれば、気づいた彼は顔を赤くしてもじもじとし始めた。
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ちりん(プロフ) - もっちーさん» ありがとうございます！！エミさんいいですよねほんと…最近動画での活躍も増えて嬉しい限り。これからもよろしくお願いします！ (2018年7月16日 23時) (
レス) id: 56f8183cbb (このIDを非表示/違反報告)
もっちー(プロフ) - エミさん好きな私には本当に最高な小説です!!!!かわいいんじゃぁ… (2018年7月13日 18時) (レス) id: 7b249d4c52 (このIDを非表示/違反報告)
ちりん(プロフ) - もみじ饅頭さん» コメントありがとうございます！これからもご期待に添えるよう頑張りますのでよろしくお願いします！m(_ _)m (2018年3月23日 8時) (レス) id: 5783ef5b4d (このIDを非表示/違反報告)
もみじ饅頭(プロフ) - とても素敵で、面白いです！ 続き楽しみにしています、更新頑張ってください！ (2018年3月22日 22時) (レス) id: 94870bff53 (このIDを非表示/違反報告)
ちりん(プロフ) - 御意見ご感想お気軽にどうぞ！ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 5783ef5b4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちりん x他1人 | 作成日時：2018年3月22日 0時
