山下の恋人女優だってよ

日曜日　その2 ページ14

スーパーから帰って来て時間が押していたから

急いで晩ご飯を作る

料理は好きだし得意な方だがやっぱり

好きな人に食べてもらうとなると話が違う

いつもより慎重にでも急ぎながら作っていたら

智くんから電話がきた

智久「もしもし？」

『もしもし』

智久「今、仕事終わって真っ直ぐ行くから」

『わかった』

智久「じゃあ、あとで」

『うん、あとで』

電話を終えて、最後の仕上げをする

智くんが来るのに間に合った

内心間に合わないかヒヤヒヤしていたが、間に合って良かった

その時、丁度インターホンがなった

智久「ついたよ」

『今行く』

ガチャ

智久「おじゃまします」

『どうぞ〜』

智久「今日の晩ご飯は？」

『肉じゃがと味噌汁とご飯とごま和えの和食でーす』

智久「お〜、和食久しぶりだわ」

そんなたわいもない話をしながらテーブルにつく

智久「では、早速食べてもいいですかね？」

『どうぞ』

智久「『いただきます』」

1人じゃない向かい側に智くんがいて

一緒に食事している、野ブタの時はこんなときが

くるとは思わなかっただろう

智久「美味しい！」

『ホントに？』

智久「うん」

『良かった』

やっぱり好きな人に作った料理だから美味しいって言ってもらいたい

そして、言いたくても今までサプライズのために

我慢してきたことを今、言おうと思った

『あのさ、この前社長から言われたんだけど
　an ． an が好評だったのと写真集発売とかもあるし
　コードブルーも高視聴率で終わりそうだからって、、、
　そっち呼び解除になりました！！』

智久「マジで？」

『マジですね』

智久「やった、凄い嬉しい！」

『これからよろしく、智くん』

改めて、智くんと呼べるその事がものすごく

大事な事だと思った

智久「こちらこそよろしく、美良」

それから、一緒に食器洗ったり、ソファーでのんびり話したり

して、智くんが帰る時間になった

智久「和食、美味しかった、また食べたい」

『わかった、じゃあまた今度作るね』

智久「バイバイ、美良」

『また今度ね智くん』



ガチャン

扉が閉まる音が智くんが帰ったことを

私に示しているみたいでちょっとだけ寂しい


智くん呼びに戻った、一緒に晩ご飯を食べた、一緒に食器を洗った

私が智くんを好きなんだと再確認するには

十分過ぎる時間だった




〜作者〜
いつの間にか12人になってビックリしました
ありがとうございます！

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