白より黒

白色．41 ページ41

．？？？side






まだマネージャーや、スタッフさんはAの家を探すって考えは無くて、俺達が先に着いた。


訳あって一軒家に住んでる。

何度もAの家は入ったし、パーティーとかも家が広いAの家でやってた。



そういえば、一軒家の理由とか、聞こうとか思わへんかったけど

神ちゃんが必要以上に聞いてた覚えが…



それでも、綺麗にスルーして黙ってたよな。






なにも知らないAのこと。
でも、好きな人やし全て知りたいとは思うねんけどな。




そんなこんなで車から降りて、インターホンを鳴らす。

神ちゃんにベッタリな姫花は「 一軒家？一人暮らしなんじゃないの？ 」なんて言葉に出して言う。




そのへんに関しては誰も黙ってた。

まぁ、知らないんやし反応出来ひんよな。




5分ぐらい鳴らし続けても、一向に返事が無いインターホン。

家からドタバタと足の音も聞こえない。




さすがに不安になって、ドアノブを握る。
少しひねって引くと、簡単に開いた。




メンバーみんなは「 開いてるん？ 」「 入るだけ入ってみよ 」っと言い、前へ進む。


入ったらあかんって気になってるのは、俺だけやろうか。

みんな、楽しそうに慣れたAの家に入る。
それが少し怖いなんて、おかしいのか。




そんな疑問さえかき消すように、姫花が「 ひっ、 」っと声を上げた。



手を口元にあてて、怯えてる…ような。
隣の神ちゃんも目を大きく開いてる。



みんなが「 なにー？ 」っと興味深々に覗き込んだら、






カッターを持って、
腕を見ると血が流れてて、
Aが………




Aが、倒れてる。








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