白より黒

白色．38 ページ38

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れーちゃんと遊んだあの日から2週間ちょい。

虐めは無くなることなく、会えば会うほどヒートアップしている。


それと同時に、








『 ぐ、っ、ふふ… 』








腕に刻まれてく傷も、増えていった。


最初の約束は、1日に2回。それも両腕で。

それでも、日にちが経つにつれてその約束さえ忘れるぐらい酷くなってった。

痛みを通り越して、快感になる。


私の生きてるな、って感じる時はその快感を得た時だけ。

それ以外は、生きてるかすらも息してるかすらもわからない地獄。





もう、いっその事死んでしまおう。






そう考えたことだって無いわけじゃない。
けど、こうやって死なずに痛みに耐えてるのも

自分が死ぬのが怖いからであって



死んだら白色ジャス民は？
目標にしたジャニーズ1本の夢は？
第一、死んだってなって騒がれたら社長や、メンバーが…




もうこの世にはいない時の状況を考えたら、どうも死ねなかった。







今日もまた、腕に包帯を丁寧に巻く。
最初は苦手だったこれも、

少し経てばちょちょいのちょいだ。


流石だなぁ、なんてたまに自分を褒めたり。





椅子から立ち上がって、カッターをしまいに行こうとした時

ぐらっと体が前へ倒れて、抵抗しようとしても腕が重くて動かなかった。



だから、正面からばーんっと床に倒れる。









『 ……っ、な……に………… 』









はぁ、はぁっと荒々しい息。
さっきまで切ってた腕が痛い。

あれ、これ、死ぬのかな。

心の中でふと思う。




ああ…、これから少クラなのに…。
また休むことになる…






笑顔が嘘っぽいと、ジャス民に言われてから
少しばかり自分で自分を変えてみたりした。

それでも、


「 笑顔が怖い 」の言葉は日に日に増えてた。




不気味とか、怖いとか、
" いつもの冬ちゃんじゃない " って書いてあった時は



いつもの私って？何が私なの？

って追い詰めて、またリスカしてしまった。




それが確か…夜、かな？



寝る前だったから、寝る時に痛すぎて、次の日寝不足だったの覚えてる。

それでも殴られるんだから、嫌でも目覚めるよね。




はは、って笑って、静かに目を閉じた。








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