白より黒

白色．26 ページ26

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なんとか帰れた昨日。
重い体を引きずりながらタクシーに乗った私は、きっと変な人って思われてるだろうな。


もー、恥ずかしい。



そして今、
楽屋のドアの前で、恐怖に耐えながら気持ちを作ってる。

向こうなんて、顔合わせることさえ嫌だと思う

でもね、私はその前に
起きた時から嫌に感じてるんだよ。




なんて、独り言のようにぶつぶつと話しながらドアノブを握る。





きっと、ここで時間を使ってたのが悪かったのか、後ろから「 邪魔 」っと不機嫌そうに睨む流星。









青「 ……ｯ、ほんまなんなん。 」



『 ごめんなさ…っ、 』









後ろから肩を掴めれて、思いっきり投げ飛ばされる。

肩と背中、昨日の傷が痛くなって、じわっと涙が溜まる感じがした。





そして、満足した流星は









青「 はよジャニーズ辞めろよ、 」









なんて、次は笑いながら言った。









『 や、やめ…、る？ 』



青「 別に、お前おらんくても平気やし 」









鼻で、ふっと笑うとそのまま楽屋に入って行った。

笑いあったあの頃とは違って、別人に変わった流星の後ろ姿をただただ見るしかできなくて。


…虐められる前は、「 ジャニーズ辞めろ 」って言われるなんて想像もしてなかっただろうな。



あーあ…、なんかバカバカしい。


メンバーだから何なのさ、
メンバーだから信じ合える？

メンバー想い？

そんなの、誰かが来た瞬間壊れたじゃん。




結局は、白より黒の方が…好きなんでしょ。







限界の体を起こして、私も楽屋に入ってく。
さっきまであった恐怖感なんて、とっくに吹っ切れてた。









橙「 うわ、今日も来たん？ 」



紫「 この " ジャニーズWEST " のグループにはお前のこと必要としてる人間なんて、おらへんのにな 」



青「 だからさっき言うたんよ、辞めればって 」



赤「 せやせや、辞めればええやん 」









＿＿こんな奴、いらんしな。





私が椅子に座った時に、ドアがある方から聞こえた声。
それは、紛れもなく智くんの声だった。



はぁっとため息ついて、「 うざ 」ってつぶやく。



そう、私の目をちゃんと睨みながら。









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(思いつかない！やばい！！ピンチ！！笑

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