白より黒

白色．24 ページ24

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全員「 ありがとうございましたー！ 」









撮影が無事に( 足踏まれてたけど )終わり、みんな一斉に楽屋に戻っていく。


…はずだった。





撮影が終わった途端、ものすごい力で私の腕を握り、思いっきり引っ張って進む望。

「 ちゃんと歩けよ、クズ 」なんて後ろから蹴られながら連れてこられたのはレッスンスタジオで。




ここなら存分に殴られる。とのことだった。






何時間続くかな。なんて思ってたら1発全員に殴られて、そのままレッスンスタジオから出ていってしまった。


残ったのは姫花ちゃんと私だけ。





ニタァっと笑う姫花ちゃんを見て、背中がぞわっとした。

これまでにないニヤケ方。
勝ち誇ったような目。


怖い。

この人が、



怖い。






視界がグラッと歪み、姫花ちゃんの顔がさっきより近くなる。

…胸ぐら、掴まれてるし。

心の中では余裕だけど、体はそうじゃないらしくて。



震えは止まんないし、逃げたくても足が動かないし



ハッキリ言えば、姫花ちゃんの思う通りにさせられる状態だ。





姫花ちゃんの腕が上へ上がり、そのまま私の頬にパチンっと当たる。

頬を叩かれたのは…流星ぶり？



ジンジンと痛む感覚、また思い出してしまう。









姫「 …、っこの、泥棒女ｯ！！こんな痛い目にあっても神山くんに近づくのｯ！？ 」









泥棒、女？

誰が？
誰が？


ねえ、誰が？？









姫「 横取りしやがって…っ、ふざけんなｯ！！ 」









私を投げ飛ばし、お腹や腕、足、顔、全部を痛めつけてく。

これ以上にない暴力と暴言。

感覚が麻痺したって終わりの気配はない無限ループ。


何時間経ったって、姫花ちゃん(この人)には関係ない。




自分の満足のために、私を道具として扱ってく。









姫「 こんな汚らわしい女を選ぶなんてｯ…ふざけんなｯ！神山くんは私のもんなのよｯ！ 」









死ね！死ね！っと殴ってくる姫花ちゃんは、どこか楽しそうで

死にたくない、でも死んだ方が楽なんじゃないか。

なんて考える私も、目が思うように開かなくなってきたり


たまに視界がぼやけるし、




全体的に、限界を感じた。








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(「 この…○○！ 」って姫花ちゃんの台詞、結構考えました…

ふざけた中に、「 この、ミスタードーナツ！ 」って案が頭に浮かんだ←

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