白色.22 ページ22
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気づけば私は、智くんの腕の中にいた。
もう2度と味わえないと思ってた暖かさと、優しさ。
「 …今だけ、許してや 」って言いながら
智くんは、私のおでこにキスを落とした。
『 とと、…ともく……? 』
緑「 つらかったな、痛かったな、助けられんくてごめんな… 」
抱きしめる強さが増して、苦しいけど
言える状況じゃなかった。
抱いてはならない感情が、もう出来上がってしまっていたから。
それと同時に、
智くんも……
緑「 …ごめんな…、好きや…っ 」
どうして謝るの?
笑って、そうからかって、「 私も 」って言ってやろうと思ったけど
今度は優しく、唇にキスを落とされる。
目の前にいる智くんの顔が少し微笑んで、「 奪ったったな 」って意地悪な顔になる
そのまままた抱きつくから、甘えたなのかな?って素直に受け入れた。
んー、とか、あー、とか照れながら過ごして5分。
ガチャっと勢いよくドアが開き、スタッフさんが出てくる
「 次神山さ………、 」
『 っ、うわぁぁぁあ!!!何してんのおお!智くんんん!! 』
緑「 いっだぁ!? 」
バレてはならない。
そんな気持ちが先走って、思いっきり智くんを投げ飛ばしてしまった。
普通なら怒る場面だって、私の嘘を察してくれて、「 コケてんもんー、しゃーないやーん 」っと話を合わせてくれた。
「 大丈夫ですか? 」
緑「 はい、大丈夫です笑 」
立ち上がって私をちらっと見た隙を狙って、
手を合わせて「 ごめん 」っと口パクで伝える
スタッフさんが先に出て行ってしまったから、少し2人っきり。
緑「 思いっきり投げ飛ばしすぎや。 」
『 ごめんって、 』
緑「 ふふ、まぁ大丈夫。行ってくるな? 」
レッスンスタジオに水を持ってきた時と同様、くしゃっとした笑い顔で
ゴツゴツとした手で、私の頭を撫でた。
もちろん、恥ずかしすぎて下を向いたけど。
そんな私をからかうように「 かわいー 」なんて言う智くんを、軽く叩きながら
『 頑張れ 』
なんて言ってみた。
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(ゆるっゆるな感じになっちゃったな〜笑
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ぽてとふらい。(プロフ) - あゆさん» それでもいい経験になったと思うよ笑 なぜええええ笑 キャラ崩壊したら自分も何が何だかわかんなくなる笑 ありがとう!無事卒業ができた泣 (2018年4月3日 9時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ぽてとふらい。さん» 難しいよね。いじめ系の作品一番難しいと思うわ。キャラ崩壊むしろ大歓迎wwwww 大丈夫だよ!!忙しいんだろうなって思ってたし。あ、卒業おめでとう!!!!!!!! (2018年4月3日 2時) (レス) id: a9e50c2210 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - つぐみさん» さぁぁぁ…どうなんでしょう笑 私の口からは言えないー!笑 (2018年4月3日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - え!?まさかのバッドエンド…?もー!なんかモヤモヤするー!今からドキドキや。 (2018年4月2日 23時) (レス) id: f3677715b6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - つぐみさん» ハッピエンドかどうかはまだわかりませんよ?笑 そのへんもワクワクしながら読んでもらえれば!笑 (2018年4月2日 23時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてとふらい。 | 作成日時:2018年3月20日 12時