14.ご機嫌 ページ14
＊
「はよ、瀬良」
黒髪くんの進展が見られた日から一夜明け、次の日。
私はルンルンで小瀧の隣に並ぶと、呑気なもので、小瀧は大きな欠伸をする。
"ちゃんと寝た？"って聞けば、
"流星とゲームしてて寝てへん"って。
いや、2人、私の知らないところでそんな仲良くなってたの？
「今日はやけにご機嫌やな」
『まあね〜、黒髪くんの進展が見られたんだよ？今日なんかもう、もっと進展しちゃうね！』
「しげは期待を大きく裏切るで〜」
にょき、っと後ろから出てきたのは流星くん。
私と小瀧はあまりに唐突な登場すぎて、思わず大声をあげる。
すると流星くんは、"朝やで？"っと人差し指を唇にくっつけた。
「後ろからはびっくりすんねん！やめろ！」
「ええ、反応おもろいやん？」
『朝イチは勘弁……』
ごめんごめん、っと絶対思ってない言葉が流星くんから出た後に気づく。
流星くんの後ろに毎回といる黒髪くんがいない……
キョロキョロと回りを見て、あのストロベリーの香りを探そうとクンクン鼻を効かす。
その姿に流星くんは気づいたのか、"しげなら途中合流やで"って前を指さした。
『途中合流？』
「そ。しげ、俺ん家から遠いから、待ち合わせしてんねん」
『へぇ……じゃあ、今が会いに行くところ？』
「そやでぇ」
これはナイスチャンス……！
進展にさらに進展が見られるチャンス！
心の声が漏れそうなのをぐっと我慢して小瀧を見つめると、"あー、はいはい"っと髪をぐしゃぐしゃっと掻いて、
"俺らも一緒に行ってええ？"って流星くんに頼む。
ナイスだ小瀧。目線を送ればできるじゃないか。
背伸びして、ふさふさな茶髪の髪の毛に頭を置いて撫でると、その手ははじかれ、"距離近い"っと、べって舌をだした。
『えっ、小瀧、頭撫でられるの好きじゃなかったっけ？』
「っ、言うな！それを！」
「ええ、望、頭撫でられるん好きなん〜？」
「ほら……煽られるから流星だけには教えたくなかっ……て、触るなくそド天然野郎！！」
きゃっきゃと騒がしい目の前2人の奥に、携帯片手にイヤホンを片耳だけ付けてる黒髪くんが、立っていた。
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ぽてとふらい。(プロフ) - ちぃのすけさん» コメントありがとうございます！1番…！その言葉だけでもう本当に嬉しいです…！これからも沢山お話を届けられるよう、めっちゃ頑張ります！次回作もよろしくお願いします！ (2019年8月26日 22時) (
レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - 凜憧さん» ありがとうー！なんかこれ書く前にこんな感じの実際にあって…笑 書きたくなって書いちゃった。凜憧も大変な時期に入るだろうけど、無理しないでね。慌てなくても大丈夫だから。私も二学期から本気出すぞーっ！笑 (2019年8月26日 22時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ちぃのすけ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!自分が今まで見たお話の中で一番大好きなお話でした。最後の重岡くんにめちゃめちゃキュンキュンしつつ、にやけを隠すのに必死でした(笑) こんなめちゃめちゃ素敵なお話に出会えて本当に良かったです。次回の新作楽しみにしてます！ (2019年8月26日 19時) (レス) id: d270165aa7 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 完結おめでとう！いつも以上に最後の言葉がグッときて、今、前向きになろうって少しずつ状況を変えてるときだったから余計に響いて、なんかもう泣きそうになった。毎回のようにぽてには元気をもらってるし、勇気をもらってる。すごいなって改めて思った。更新お疲れ様！ (2019年8月26日 19時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - しげつぐ。さん» そう？なんか、伝えたいことたくさんでごちゃごちゃになってしまったけど…ちゃんと私の言葉、届いてたのならよかった。うん！新作もまた頑張るね！ (2019年8月26日 1時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2019年8月7日 10時
