1.観察と遅刻 ページ1
＊
入学当初から気になっていた神山智洋くん。
高校1年、2年と同じクラス
残念ながら席は毎回対角線の位置だけど。
2年からは生徒会長になった神山くん。
そこから良く活躍するようになり、
文化祭や体育祭ではリーダーを務めあげた。
音楽の授業では飛び抜けて才能を発揮し、
成績は常に学年トップをキープ。
誰からにも愛され、信頼される。
てかルックス完璧。
そんな神山くんの毎日を、観察する話。
＊ ＊
神山くんは、
1年に数回、遅刻ギリギリで学校に来る。
「遅刻ギリギリやん、神ちゃん」
「ちょっとバタバタしててん」
「しっかりせぇよ、生徒会ちょー」
そんな日は決まって、
重岡くんや小瀧くんにいじられている。
ちなみに私は
中学の頃は遅刻常習犯だったけど、
神山くんを日々観察したいため、
遅刻は克服済み。
神山くんのためなら、
苦手な朝も克服できてしまうほどだなんて
我ながら気持ち悪いと思う。
「てか、何でこんな遅刻ギリギリになるん？」
「え？ああ、言うてへんかったっけ？」
私はまるで盗み聞きしてませんよ？という
すまし顔で頬杖をつきながら、
ちらちらと神山くんたちの方を見る。
なに？遅刻ギリギリの理由って何？
盗み聞き程度には神山くんのことを
知っているつもり。
だけど、遅刻ギリギリの理由なんて
聞いたこともなければ誰一人として理由を
聞かないから
ずっと、ずーっと気になっていたんだよ！！
「俺、兄弟多いやん？」
待って、それも初耳。
兄弟多いんだ……神山くんは何番目なんだろう。
「下も結構幼いから、面倒見てん。
弁当やら支度やらやってたら、間に合わんくて」
下……妹さんか、弟さんが……幼い？
ってことは確実に上が沢山いるよね。
……てか、うわ……うーっわ……
神山くんが末っ子なのもまた良いけど
お兄ちゃんなのもこれまた最高かもしれない。
「駄々こねてなかなか起きへんからさ。
毎朝戦いなんよ、ほんま」
……完全に母親の感想
主婦なのかな、神山くんって。
そんなことを思いながら曇りのない空を見上げ、
"神山くんの妹になりたい人生だった"
と、声を大にして言いたい代わりのため息が出た。
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そらジロー(プロフ) - 過去の作品から読ませていただきました。読んでて、ずっと読みやすい作品もありましたが、この神山くんの話はすこし、文の書き方などがスッキリしていない為、特に読みにくいなぁと思いました。学業との両立は大変ですが、応援してます。 (2021年11月3日 9時) (
レス) @page1 id: 614ab98b9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。何回も見てくださるなんて…とても嬉しいです！！最近、リアルがバタバタしてしまっているので更新が遅くなりますが、飽きずに最後まで見てくださると嬉しいです！ (2021年2月27日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とてもおもしろいです！何回も見ちゃってます。更新頑張ってください！応援してます (2021年2月26日 18時) (レス) id: 030ed8b055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2021年2月17日 0時
