episode155〇 ページ21
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そのままもぐもぐとオムライスを咀嚼するイザナさん。
さて、どう来るか…
｢……あいつの味だ｣
｢へ？｣
てっきり嫌味を言われるかと思いきや、イザナさんは震える声で、スプーンを見つめながらそう呟いた
あいつ……？誰？鶴蝶さん？
｢…もう、二度と食べられないと思ってたのに……
なぁ、どうやって作った？なんであの女の味と同じなんだ？｣
あの女ってことは…もしかして、お母さん……だろうか
｢それは、分からないけど…全然、至って普通のレシピです｣
普通のチキンライスに、普通の卵
きっと他のどの人が作っても同じ味になるはずだけれど、その同じ味がイザナさんにとってのお袋の味なんだろうな
｢……美味しくないですか？｣
｢…………美味い……今まで食べたものの中で、一番だ｣
｢えっ？｣
まさか、あのイザナさんがこんなどストレートに気持ちを伝えてくれるとは思ってもなかったから、驚いた表紙に彼に渡そうとした水を落としてしまった
幸い、コップはプラスチック製だったから割れはしなかったけど
｢っああ、ごめんなさい！｣
｢たくっ、何やってんだよ……｣
ほんと間抜け。と付け足してくるイザナさん
だって思わないじゃないか。今まで失礼なことばっか言ってきた人がいきなり素直になるなんて。
｢…手伝ってくれるんですね｣
｢2人で拭いた方が早いだろ。少しは考えろ。お前のそのちっさい脳みそは飾りか？｣
｢ほらまた…｣
そういうこと言う…と不貞腐れていたら、上から可笑しそうにくすくすと笑う声がして、つられて私も笑ってしまった
｢イザナさん、笑った顔の方がいいですよ｣
｢は？なんだよ急に｣
｢ほらっ｣
ぶに〜っとほっぺを掴んで左右に伸ばしてみれば、｢やめろ｣とむすっとした顔で言っていて可愛いかった
なんか猫みたい。品種はお高いけど、育ちは野良猫みたいな野蛮な猫
｢じゃあお前も笑えよ｣
｢えぇ〜、なんもないのに笑えないですよ｣
｢逆らうのか？｣
｢じゃあなんか言って笑わせて下さい｣
｢なんでもいいんだな｣
｢え？ほんとやってくれるんだ…まぁ、はい、笑えるなら｣
鉄壁と言われた私の笑点をぶち壊せるのか
イザナさんのお手並み拝見させて貰おう
｢……布団が吹っ飛んだ｣
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歴女 - みんなが幸せになれる、ハッピーエンドだといいいです！ (2022年12月10日 2時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです！通知きた瞬間叫びました笑更新してくださるだけでもう神です…！データ消えるのきついですよね。。本当に大好きな作品です！応援してます！ツナさんのペースで更新頑張って下さい！ (2022年11月5日 19時) (レス) @page45 id: 70628fcb09 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - さすが最高一位。格が違いますね←上から目線過ぎ しかしほっんとーに好きです、このお話。 (2022年11月2日 18時) (レス) @page44 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
詩 - 一気読みしてまじ止まらんかったです、この作品本当に好きですっ！応援しています！！ (2022年6月14日 19時) (レス) @page44 id: bb966ca157 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - うわぁ、、。だいすきすぎる……。もう更新は、、多分しないか。続きは頑張って私が妄想したおします笑！！本当に本ｯｯｯ当に面白かった！！こんな面白い作品を、ありがとうございました＜(_ _)＞ (2022年6月3日 20時) (レス) id: b476552735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年12月3日 21時
